流れに逆らう

新潟市を拠点に活動している沢屋(沢登り愛好者)です
最近は求道的な気質も薄れてエンタメ・快楽優先でゆるく遊んでます
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リカンベントで通勤

Lynxx
Optima社のLynxxで通勤を始めて1ヶ月になる。大型のシートに腰掛け、足を前方に投げ出して漕ぐ、リカンベントというタイプの自転車だ。信濃川のやすらぎ提をメインルートにして新潟市中心部の東西を抜ける。片道10km程度、約30分かかる。日常の適度な有酸素運動になるので、トレーニングと体重コントロールの観点からなるべく自転車を使うよう心がけている。

見ての通りの異形なのでやはり目立つ。特に小学生男子からの受けは良く、「何あれー」とか「すげー」などと通りすがりに言われる。中高年男性やロード乗りの人にはうさんくさげにじろじろ見られることが多い。

従来乗っていたクロスバイクと比較すると利点欠点の両方がある。
■利点
・速い。やすらぎ提区間だと平均時速25km前後から28km前後に平均速度が向上した。
・楽。尻が痛くならないのでリラックスして乗れる。特に長距離走る時に有利な点。
・視界が広い。視線が正面から上を向くので空が良く見える。気持ちいい。
・タイムが安定している。これは前方からの風を受ける体表面積が通常の自転車と比較して狭いので、風の抵抗を受けにくいため。

■欠点
・着替え必須。特に夏場は背中が汗でびしょ濡れになるので着替えを持っていく必要がある。
・低速で不安定。細かいコントロールが難しいので狭い路地でのすれ違いなどは怖いものがある。
・後ろが見にくい。安全確認に手間取るので異常に安全運転になる(これは利点とも言えるが)

正直言って手間のかかる乗り物ではあるが、面白い。非生産的な通勤の時間こそなるべく楽しく過ごしたいものだ。視界の広さは何よりの魅力。星空を眺めながらのんびり流していると優雅な気分になってくる。
自転車全般 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

三国川黒又川日向沢 遡行 9/24

日向沢1日向沢2
Fuutaさんとは初めてご一緒することになった。いろいろ提案を受け、私は中杉川からの連戦になるのでなるべく軽めの沢がいいということで、今回の日向沢に決まった。t貝さんにもご一緒していただいた。

ガイド(上信越の谷)は遡行5時間、下山3時間とあるが、これは初心者同行でロープを頻繁に出し、かつ本流を忠実に詰めた場合のタイムだろう。ウェブ上の記録にいくつか見られるように、通常なら半日行程で行ける。実際私達も遡行4時間、下山1時間足らずで往復してしまった。

Fuutaさんは今年はあまり沢には行っていないそうだがさすがに足慣れている。というかペース速いです。最大の見せ場の大ナメ滝ではリードしていただいた。t貝さんも難儀したという割にはいつものようにマイペース。

行程の短さから二人には物足りなかったかもしれないが、疲れの残る私にはちょうど良い沢だった。沢登りは登山道に出ると気分的には山行終了なので、下山路は敗戦処理のような心持になって重い。なので下山が短いのは楽で良い。
沢登り | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

中杉川 遡行 9/22-23

中杉川1中杉川2
まさに「水泳登山」。滝があれば泳いでとりつき、先の見えないトロ場が出てくればやっぱり泳ぐ。そんな繰り返しだった。何度泳いだか覚えてもいない。最狭部は川幅150cmにも満たず、両岸絶壁がそそりたつ威圧的なゴルジュの景色。obt君には鮮烈な体験だったろうが無論私もだ。通算の遡行本数は100本は越えているだろうが、単純な面白さというかワクワク感で言えば1、2を争う内容だった。

序盤の子落としの悪場(凄い名前だ)は左岸を高巻いて懸垂で降りる。全行程でもここは危険で注意したい部分だ。その後に続く下部ゴルジュは一部に苦労する箇所もあったが全て登れた。ボルダリング風の瞬発力で突破したり、釜からA0ではいあがったり、お助け紐を出したり……創意工夫と協力で難所を乗り越えていくのはとにかく楽しい。ウェットスーツとPFDを着こんだので冷たくもなく沈む心配もなく、思うように遊ぶことができた。

今回は天候に一抹の不安があった。案の定初日の午後から雨が降り出し、停滞中に増水してきて遡行不能になる。幸い停滞していた台地がテント場適地だったので早めの行動終了とした。雨は夕方には上がり、濡れた枝でなんとか火を起こしてお決まりのコースに入れた。釣りはできなかったが途中で運良く(魚にとっては運悪く)手づかみで捕まえておいた尺イワナが焼かれた。二日目も沢中では小雨がぱらつく今ひとつの天気だったが、上部ゴルジュの突破やユウ沢に入ってからの連瀑の登攀など、最後まで楽しませてくれた。

圧倒的な水量の早出川本流の泳ぎ下りに始まり、ヒルの歓待を受けた下山路の長さに至るまで、強烈な印象を残した川旅だった。

追記:本報告はこちら
沢登り | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

恋ノ岐川 遡行 9/15-16

恋ノ岐川1恋ノ岐川2
集中山行、という割には1パーティーで収まってしまった。恋ノ岐川は美渓として名高い。一度は見ておきたかったのでこれはこれで良し。沢で大勢の仲間が集まる機会はあまりないので皆で焚火を囲むのも良いだろう。

事前の良くない予報に反して晴天に恵まれた穏やかな2日間だった。恋ノ岐川は登攀的な要素はあまりなくただひたすらダラダラと長い。そして随所にナメ床やナメ滝を連ねる美しい沢だった。距離が長く沢中泊を含むのでグレード的には中級。今回は沢が初めての桃パパさんを含むメンバーなので場所によっては緊張する場面もあった。

私はCLという立場ながら先行し、通常なら巻くであろう滝の直登にトライしたりして遊ばせてもらった。なので安全管理はSLをはじめとするベテラン陣に頼るところが多かった。

今回のように大人数で遡行する際、自分が際どく登れた箇所を後続が来れるか? あるいはロープを出すべきか? を判断する時、力量的な要素もあるが装備の違いが問題になる。アクアステルスソールに慣れるとフェルト靴の感覚を忘れてしまい、フェルト底だとどの程度の傾斜まで耐えられるか、あるいはどの程度の大きさのエッジまでなら立ち込めるか、といった判断が微妙に狂う場面があるように思う。
恋ノ岐川3恋ノ岐川4
人気の高い沢だけあって他パーティーに出くわす場面は多かった。中でも新潟楽山会Pとは出発から前後し、抜きつ抜かれつ、泊まり場は隣同士、池ノ岳山頂にもほぼ同時刻の到着といった有様だった。他にもツアーらしきP、筑波大学のPなど。普段単独で入るような沢だと入山から下山まで誰にも会わないなんてことがザラにあるので、こうも賑やかだと調子が狂う。

それにしてもアプローチに使ったR352のクネクネ道と下山路の長さにはまいった。平ヶ岳から4時間で下山? どこの健脚自慢の話ですかそれは。という位に下山時は皆でヘタレてました。魅力的な沢の揃う山域なのに、これではもう一度来るのをためらってしまう。

追記:本報告はこちら
沢登り | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

大荒川スグノ沢(行方不明者の捜索)

今回も手がかりなしだった。

松平山付近で行方不明になった人の捜索に3回目の参加をした。6人で3パーティー編成し、大荒川の支流を洗う。

私とobt君は大荒川の本流を遡行しスグノ沢に入った。途中の小ヤゲンやその前後の滝群は相変わらずの迫力で迎えてくれる。

大荒川大荒川スグノ沢
スグノ沢は序盤で二俣に分かれ、まずは当初の予定通り右俣を詰めた。右俣は簡単に登れる小滝が数個であっさり終わる。そこでまだ時間も早いので、二俣まで戻って左俣を探ることにした。左俣は出合から掛かる連瀑で時間を食ってしまい、予定より1時間遅く稜線に着いた。快適に登れる滝もいくつかあり、大荒川の支流ではまずまず楽しめるルートだろう。
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三光川ワサビ沢遡行

二王子岳北西面の三光川大張沢を計画したが、途中で予定変更しワサビ沢を詰めた。色々とちぐはぐな一日だった。

大張沢を詰めて下山はワサビ沢と登山道との2通りを考えていた。まず下山用の自転車を二王子神社付近にデポしておく。二王子スキー場へ向かうと途中がゲートで閉鎖されているので、付近の林道にクルマを止めて支度を始める。と、クルマが次々やってきてゲートを開けて通っていった。クルマとドライバーの種類から想像するにスキー場の駐車場でドリフトでもやっているのだろう。関わり合いになりたくないので車道は歩かず、そのまま川へ降りて遡行開始する。途中の堰堤は4つ。最終堰堤手前の3つの滝は水量多くなかなかの迫力だった。滝との出合いも一期一会だ。二度と来ることもないだろうが写真と記憶に残しておこう。最初の滝だけ直登した。
三光川1三光川2

下流部の長いゴーロ歩きと堰堤越えで時間を食い、最終堰堤まで2時間以上かかってしまった。既に時刻は10時を回った。これから二王子岳を目指すにはいくらなんでも遅すぎる。堰堤の上がワサビ沢の出合になり、当初は下降路にもと考えていたワサビ沢を詰めることにする。地形図から類推できるようにワサビ沢は何もないヤブ沢で、滝らしい滝は8mの一つだけだった。13時過ぎに登山道に出、二王子神社に下った。

自転車に着いて鍵がないことに気づいて愕然とする。出発時のドリフト連中に気を取られて準備が疎かになっていた。どうにもならないので仕方なく歩いて下る。とぼとぼ30分ほど林道を歩いていると、下山する登山客のクルマが停車して親切にも乗せてくれるという。ありがたく好意を受け取り、クルマまで送っていただいた。歩けば2時間コースだったろう。本当に助かった。
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