流れに逆らう

新潟発、アウトドアスポーツの記事を少々。沢登りと自転車(主にMTB)など。
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谷川/大源太川北沢本谷 (沢登り) 2016/10/16

タイム:駐車場7:00〜入渓7:40〜三俣11:30〜大源太山14:00〜下山16:00

同行者:梅さん、くまくまさん

参考:豊野則夫(編著) 2016. 沢登り銘渓62選 山と渓谷社

※画像は梅さん・くまくまさんから頂きました

 

●行動

すっきりした滝登りを楽しめる北沢本谷に行ってきた。

同行のお二人とは久々だ。私は一度は遡行しているのでサポートに徹するつもり――だったが、血が騒ぐと突っ込んでしまうのは沢屋の性というものか。

 

紅葉シーズンの日曜ともなると他の登山者が多い。一番奥の駐車場が満杯なので少し手前に駐車した。

登山道を少し歩いて二度目の渡渉点から入渓する。沢に入ると静かなもので、この日は他の入渓者は見なかった。

 

序盤に出てくる四条の小滝は右側から登れる

 

七ツ小屋裏沢出合を過ぎて出てきた5m滝は右壁を登った。取りつきが立っているがホールドは豊富にある。

同行のお二人は右岸を簡単に巻いた。この沢の滝は巻くという選択も取りやすいので初級という評価になっているのだろう。滝を丁寧に登っていくとそれなりに難しい場面もある。

 

狭くて深い谷筋には秋の陽はなかなか当たってくれない。風が強くて少々寒い。でも見上げると、快晴の空には落ち葉がひらひらといつまでも舞い続けていて見とれてしまう。斜面で暖められた空気が谷底にも流れてきたのか、だんだん温くなっていく。

 

3mCS滝は右壁をトラバースして登った。ここはかぶり気味の岩をかわさなければならず、ちょっと難しい。残置ハーケンもあるが特につかまなくても登れる。

 

3m滝をシャワークライムする。途中でスタンスが細かくなるので念のためお助けヒモを出した

 

沢が右に曲がる場所の7m滝は難しくはないが、立っているので念のため確保した。

 

15mナメ滝は左を難なく登れる

 

三俣に着いた。水量的には右の七ツ小屋沢が本流なのだろう。私たちは左の2段25m滝を登る。下段は傾斜のゆるい右壁をノーザイルで登れた。

 

上段はかぶった岩の下のバンド状をトラバースした。水をかぶりながらテラスへ抜ける。滑りやすく緊張するところだった。支点はカムが有効に使えた。

残り5mほどの直上は難しいかなと思い右の草付きを登ったが、これはこれで悪かった。

 

上部は陽当たりが良くなり気持ちいい遡行となる。

 

7mチムニー滝を登る。滑りやすくて見た目より神経を使う。上部の直登は難しく左壁に逃げる。

 

源流部は小滝ともスラブともつかない地形が続く。ロープやお助けヒモを使おうか使わないか迷うくらいの場面がいくつかあった。その辺は自分の判断で、あるいは要求に応じてヘルプを出す。

 

最後は草の多いスラブ登りになる。途中で傾斜が緩いテラスがあった。相変わらずの強風で山頂は落ち着かないだろうと判断し、ここで大休止を取ることになった。上信越国境の山々が一望できるすばらしい場所だ。

休憩後に山頂を目指す。山頂直下は傾斜がきつくなりブッシュを頼りに岩場を登っていく。ダイレクト登頂を狙ったが惜しくも10mほどずれてしまった。

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越後三山/水無川オツルミズ沢 (沢登り) 2016/10/03-04

タイム:10/3: オツルミズ沢出合6:30〜サナギ滝下10:53〜サナギ滝上14:08〜BP14:30

    10/4: BP:6:30〜大滝6:50〜駒の小屋13:30-15:00〜下山18:30

同行者:fuutaさん

参考:豊野則夫(編著) 2016. 沢登り銘渓62選 山と渓谷社

 

●行動

2度目のオツルミズ沢を登った。前回行ったのはいつだっけ…と記録を見たら11年も前だった。あの時は先輩に半ば"連れて行ってもらった"遡行だった。今回は長年のパートナーと一緒なので、また別の課題と緊張感を持って臨めるだろう。

事前に最近出たガイド本の記載に目を通していく。参考にするとはいえ、登るにせよ巻くにせよ行動は現場で、自分の目と頭で判断したい。

 

クルマはオツルミズ沢の出合まで入れた。路面はあと何年もつのかという荒れようだった。最低車高の低いクルマは森林公園手前の駐車場までにしておいた方がいいと思う。出合には1台分の駐車スペースがある。

最初の滝は滑りやすく、フリクション頼みの微妙な登攀だ。

続く小滝は左壁を登る。

釜のある滝は朝から泳ぐのもしんどいので、右岸を巻いて懸垂で降りる。

 

そしてカグラ滝に着く。優雅な美瀑に見えても過去には事故死者も出ているので慎重にいきたい。傾斜の緩い場所からロープを出したので右壁2ピッチの登攀になった。

 

左岸にハングした岩壁がのしかかるミニゴルジュを下から見る。例年は雪渓で埋まっているようだ。前回も巨大な雪ブロックを巻いた記憶がある。小雪の年の10月になるこの日は雪の痕跡もなかった。

そんなわけで突っ込む。ゴルジュ内には3つの小滝があり、どれも渋いがフリーで直登できた。

 

続いて10m〜20mクラスの滝がいくつかある。これらは登れないので左岸を巻き、ナメ滝の手前に懸垂で降りる。

 

サナギ滝を遠望するようになり、高まっていく気持ちを抱えながらいくつかの滝を越えていく。

 

手前のナメ上で記念撮影。下から見上げると「あんな所まで登るのか…」という気分になる。

前衛の滝を右岸のブッシュに入ってやり過ごすとサナギ滝の直下に出る。下半分は登れないので右岸のスラブ状を登り、途中からトラバースすることになる。所々で微妙な箇所があり高度感も出るので怖いところだ。残り三段を残して水際に近づく。この辺りから雨が降ったり止んだりし始めた。風も出てきた。

 

まずはパートナーのリードで飛沫を浴びながら右壁を攻める。途中の一ムーブがちょっと緊張するルートだった。

 

二条に分かれる続く段は水流を渡って右岸側からトラバースで越えた。ここはロープは使わず。

最上段は水流左の垂壁を完全なクラッククライミングで登ることになる。沢登りではなかなかやらないムーブで手こずる。ザックが邪魔になるのでクラックの基部にテポした。空身になって登り切り落ち口に立つ。

パートナーを迎えて懸垂でいったん降りる。登り返して一仕事終えた達成感とともに滝下を見下ろす。ぽかんと開けた空間のはるか下方に歩いてきたナメが見える。圧倒的な高度感と開放感だ。

 

続いて泳ぐ。水量が少ない割に全般に釜が深いのがオツルミズだ。

 

短いゴルジュを越えたあたりで適当な砂礫地があったので、ここで泊まることにした。増水したらひとたまりもない水際だ。本当は大滝の上まで行きたかった。が、1ヶ月のブランクをおいた体は沢登りモード全開には遠く、疲れが出てきていた。サナギ滝登攀の待機中に体が冷やされて震えていたということもある。

風の強い長い夜を寝たり起きたりしながら過ごす。時おり雨がツェルトに当たっていた。

 

10/4の朝が来た。相変わらず風が強い。空は雲に覆われて今にも崩れ落ちそうだ。気勢を削ぐような陰鬱な天気だが、残りの長い行程を考えるともたもたしてはいられない。

出発してさっそく釜で泳がされる。巻くよりは早いのでしょうがない。

 

大滝に着く。下段は登れないので右岸のスラブを登ってトラバースして懸垂で降りる。下降地点のガレた場所からロープを出し、左壁を3ピッチで抜けた。サナギ滝に比べると傾斜は緩くいくぶん気は楽ではあった。

 

大滝の上は河床勾配も両岸の傾斜も多少はゆるくなったようだ。ガスがますます濃くなって視界は15mほどしかない。

相変わらず大小の滝が連続し、そのうちのいくつかは巻かされる。だいたい取りつきやすく低く巻けるので、さほどの苦労は感じなかった。

前回は長い雪渓歩きで終わった区間も今回はわずかにブロックが残るだけなので、沢の全貌を見ることができた。

 

立派な15m滝は右岸のガレから草付きに入って巻いた。

 

高巻き中に左岸の枝沢の連瀑を望む。落差の合計は100mはありそうだ。

 

沢が乙字状に曲がる地点の連瀑は右岸を巻く。

沢に戻るとスケールが一気に小さくなった感があり、終盤に入ったことが分かる。

 

源流部は緊張感もやわらぎ、次々現れる小滝やナメを味わいながら登っていく。もうロープは必要ない。好き勝手なルートを登ればいい。

相変わらずの曇り空で景色はぱっとしない。それでも愛らしい小滝と戯れるたびに「来て良かった」と思う。

 

駒の小屋から降りる水場に出て遡行終了。小屋で一眠りして長い下山の途に着いた。

 

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朝日前衛/鼠ヶ関川左俣〜摩耶山 (沢登り) 2016/09/07

 

タイム:関川登山口7:34〜入渓7:53〜右俣出合8:35〜摩耶山13:28-14:13〜関川登山口15:05 ※登山口から入渓点近くまでの移動はMTB利用

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

下流部の娯楽的ゴルジュ、中流部の威圧的連瀑、上流部の修業的小滝群。変化があってそれぞれに遡行しがいのある面白い沢だった。おすすめしたい。ただし、滝の直登や巻きにちょっと悪いところがある。それなりの遡行技量は必要と思う。

 

●行動

地形図を眺めていて鶴岡市南部の摩耶山が目についた。今回遡行の鼠ヶ関川はもちろん、この辺りの山域での沢遡行の話自体を聞いたことがない。渓流釣りの対象ではあるようだ。1000mクラスとはいえ急峻な山なので、それなりに楽しめるだろうと期待して出かけた。

 

関川登山口には5〜6台程度の駐車スペースがある。駐車してMTBに乗り換え、ダート林道を駆け下る。沢へと降りる分岐に入り、橋の手前のクルマを転回できる場所に自転車を置いた。林業等の現役の仕事道らしく路面はしっかりしていた。

入渓して少し歩くとさっそくのゴルジュが現れる。曇天とダークグレーの壁からなるモノトーンの組み合わせは良い具合に不安をかき立ててくれる。

最初の二つの滝は難しそうな滝相だった。生憎というか幸いというか、どちらも詰まった流木を頼りに登ることができた。

まともな泳ぎになった小滝。ここも流木が詰まっている。

 

二俣までは断続的にゴルジュが続く。

特に難しいところはない。夏の終わりの水遊び気分で楽しくへつり、泳ぎ、登れる。

 

二俣に着く。右俣の水量が明らかに多い。行く先にはゴルジュが続く気配だった。魅力的にも見えた。でも今回は予定していた左に入る。

最初の4m滝は右岸を簡単に巻いた。

 

泳いでとりついたナメ滝。水の冷たさはさほどでもない。

三段の滝12m位は直登困難のため右岸から巻く。

直後に出てきた5m滝は右の凹角を登れる

 

右岸からの支沢が何本か入るあたりはやや平凡なゴーロが続く。

簡単に登れた8mほどの滝

 

c.440付近で、今回のルートでは一番のスケールと迫力を持つ5段42m滝が現れる。

2段目までは容易に登れた。

 

3段目は見事なスリット状だ。その上には難しそうな4段・5段目が見える。目の前の滝はバックアンドフットで登ることもできそうだが、落ちたらけっこう痛そうだしその上は登れそうもない。引き返して右岸の高巻きとなった。

上流部では目立った滝となる7m滝。シャワーを浴びて中段へと上がるパートナーの雄姿を下から眺める。私は上からロープが垂れてくるのを待って楽々登らせてもらった。

 

水が乏しくなる源流部になると、見栄えがしないのであまり写真も撮らなかった。しかし見た目と難度とは別に比例するわけではない。全般にホールドが細かく脆く滑りやすい、要は登りにくい滝が次から次へと現れて大変だった。中にはロープを使う滝、パートナーの肩に乗ってやっと届くホールド、わずか2mが登れず悔しい思いをした小滝もあった。

 

倉沢側との鞍部の登山道に出れば摩耶山頂はすぐそこだ。

展望を楽しみながらの大休止の後、1時間足らずで登山道を下った。

 

 

 

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飯豊前衛/加治川小倉沢〜飯豊沢下降 (沢登り) 2016/09/05

タイム:加治川治水ダム6:22〜小倉沢出合6:47〜c730付近10:05-11:35〜支尾根乗り越し12:05〜林道15:21〜加治川治水ダム15:40 ※林道の移動はMTB利用

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

遡行した小倉沢は小滝が多くそのほとんどが登れる。楽しい沢だ。ちょっと工夫の要るミニゴルジュもある。規模が小さい割に満足度は高い。滝の直登には多少の悪さもあり、また道がない山域なのでそれなりに慣れたパーティーでないと時間がかかるだろう。

下降した飯豊沢の中流部より下には10mクラスの登れそうにない滝がいくつかあり、登るなら巻きで苦労しそうだと感じた。どちらかというと下降向きの沢だ。

 

●行動

小倉沢は入渓点から水量少なく貧相な渓相だ。

でも手頃な小滝が続いて割と楽しい。

進んでいくと両岸せばまってゴルジュ地形になる。入口の4m滝はツルツルの右壁にトライしてみたがフリクションの限界を越えられず滑り落ちる。仕方なく左の草付きをごまかしながら越えた。ちょっと敗北気分。

ゴルジュ出口の5m滝は取りつきのホールド乏しくフリクションだけでは厳しい。単独で登ってみたがちょっと無理と判断し、パートナーの肩を借りることにする。ショルダーで立ち上がり溝の中に入れば後は問題なし。

奥の10m滝は今回の遡行では一番大きな滝になる。高さがあるのでロープを出し、右の草付きから右壁へと移る。

岩角とハーケンを使い3箇所で支点を取る。落ち口にかぶさるチョックストーンの下をトラバースする箇所は高度感も手伝って緊張する場面だった。

 

1:1の支沢を分けるとゴーロの渓相となる。もう滝場はなさそうな雰囲気だったので、山頂まで行く予定を変更してショートカットで飯豊沢へ降りることを提案して同意を得た。ちょうど良い宴会場的スペースがあったので、昼寝を含む1時間半の大休止を取った。

 

支尾根を乗り越して飯豊沢へ下降する。途中で飲料水が切れて暑さでヘロヘロになっていた。沢に降りるや水浴びをしてたっぷり沢水をいただく。

 

飯豊沢は小倉沢と比べると滝は少なくゴーロが多い。

途中10mクラスの滝を3つほど懸垂で降りた。登るのはまず無理そうにも見え、ゴルジュ内の滝は高巻きが大変そうだと感じた。

 

出合が近づくと工事現場に出てしまった。電力会社の導水路の補修だそうだ。作業員がいたので話をして工事用の林道を使わせてもらい赤谷林道へと降りた。

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飯豊/白川西滝沢 (沢登り) 2016/08/22

 

タイム:大日杉6:51〜西滝沢出合7:18〜1409mピーク12:09-12:49〜大日杉13:51

同行者:fuutaさん、Sさん

 

●まとめ

手頃な滝登りが楽しめて巻きも特に悪いところはない。飯豊の沢の入門という感じの遡行しやすい沢だった。

 

●行動

前日の大滝沢からの続きとなる。

日帰り組と別れ、米沢市内で米沢牛を買い込んで大日杉へと移動する。小屋の管理人に挨拶して一階のピロティを一晩使わせてもらう。楽しい焼肉パーティーとなったが羽虫の多いのには閉口した。まあテントを忘れた私が悪いんですが。

 

翌日は7時前に出発する。午後から雨予報の割に良い天気だ。登山道を少し歩いてすぐに本流へ降りて遡行していく。西滝沢の出合までは30分程度のゴーロ歩きだった。

 

出合から見える滝は登れそうな感じもしてルートを探ってみたものの、難しそうで結局巻いた。

 

取りつきの難しい小滝をカムを使って登るfuutaさん

 

ゴーロの中に適当に間隔を置いてぽつぽつと滝が現れる。ほとんど登れてそんなに難しくもない。初心者のSさんにも楽しんでもらえてるだろう。それでも何度か練習を兼ねてロープを使う。

 

3段12m滝をロープを出して登る。緊張するのは中段に上がる一ムーブくらい。

 

1070mで大きな二俣になった。右に入るとこの沢の核心といった渓相になる。

 

出合からの短いゴルジュの先には2段30m滝が落ちる。下段を苔を落としながら登った。上段はナメ状となり傾斜がやや強いので慎重に歩を進めた。

 

その後も4〜6mくらいの滝が次々と現れて楽しい。登れない滝もいくつかあったがいずれも低く巻ける。

 

この日は地蔵岳までは行く気がなく、早めに登山道に出るつもりだった。1409mピークへ上がる枝沢を直線的に登るとほぼピークの近くへ出た。

 

二日連続となる遡行は慣れていないSさんには相当こたえたようだった。それでも1時間のハイペースの下山に着いてきたあたり、まだまだ余力はあったのだろうか。

昼過ぎから降り出した雨は帰りのドライブ中も降り続いていた。

 

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吾妻/前川大滝沢 (沢登り) 2016/08/21

タイム:入渓8:00〜遡行終了12:30-13:30〜滑川温泉14:30

同行者:fuutaさん、Sさん、Sさん、Hさん、Sさん

 

●まとめ

明るく開けた谷筋。長くて幅広の端正なナメ床。登れる美瀑。直下から仰ぎ見る百名瀑・滑川大滝。下山も楽々。

およそ初心者に沢の楽しさを知ってもらうにはこれ以上ないというくらいの名渓が大滝沢だ。

 

●行動

今回は沢登り自体がはじめての女性二人をお迎えし、総勢6人のにぎやかなパーティーになった。

新潟から小国〜米沢を経由する3時間程度のドライブで入渓点近くの駐車スペースに着く。

先行Pが出かけるところだったが福島屋方面へ行ってしまう。なんでだろ? と思っていたところ、橋まで降りて沢を見て納得した。水がハンパじゃなく多いのだ。後から調べてみると、この辺の特に福島側では前日に大雨が降っていた。先行Pは滝見場から大滝に降りたようだった。

 

水が濁ってさえいなければいい。私たちは橋から入渓する。多少の増水はご褒美だくらいに軽く考えていたが、最初の渡渉からちょっと緊張を覚えたのも事実だった。

 

序盤の2段15m滝は大迫力の水量だ。枝沢の滝が本流にも見える。

 

fuutaさんトップで登り、後続には念のためロープを出す。

私は水流を飛び越して右壁側を登ってみた。こちらは特に問題はなし。

滝上に出てみると、なぜか最後尾のはずの自分が先頭になっている。振り返ってみるとナメを走る水流が激しくて後続が躊躇しているようだ。ロープを要求されたので出し、徒渉してもらう。大滝沢は5〜6回は来ているがこんな場所でロープを使ったのははじめてだ。水量しだいでこうも違うものか。

 

増水の怖さを体を張って体感したエピソードをひとつ。

いつもの場所でいつものノリでウォータースライダーをやって死にかけた。ラフティング用のPFDがあるから大丈夫だろと滑ってみる。しかし釜に落ちると渦巻く水流に巻かれて脱出できない。浮力があるので時々息は継げるが、上も下もわからずかきまぜられて何もできずもがくばかり。傍からは当初はジョークに見えたそうで。このままじゃ死ぬな、と思いかけたあたりで助けの手が見えて掴まることが出来た。危なかった。

 

大滝直下は水しぶきと風圧がすさまじい。通常通り右岸の巻き道を使う。二度目のルンゼを渡る箇所は危険なので、一段上がると安全に渡れる。

 

積極果敢に泳ぐ女性二人。100kmマラソンをこなす方だそうで、沢は初心者でも動きはアスリートのそれだ。

 

女性二人は私おすすめのハイパーVソールの作業靴だった。苔の少ない大滝沢では抜群にグリップするので最適なチョイスと言える。

一方、好○山荘の店員にそそのかされてフェルト靴を新調してきたSさんは所々で苦労しているようだった。

 

水量多い今日はY字滝が逆三角の滝になっていた。ここのへつりはちょっと難しいのでさっさと泳いでしまうのが楽だ。

 

いつも通り一の沢出合で遡行終了とし、少し休んで登山道を下っていった。

 

 

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飯豊/玉川上ノ桑畑沢〜広河原〜大石川東俣川オオドミノ沢 (沢登り) 2016/08/01-02

タイム:8/1 川入7:07〜上ノ桑畑沢出合7:25〜登山道11:33〜広河原12:55〜BP15:05

    8/2 BP6:50〜オオドミノ沢出合7:05〜1380m登山道11:50〜川入15:12

同行者:fuutaさん

 

●1日目遡行の上ノ桑畑沢はゴーロの多い単調なヤブ沢だった。核心にある連爆が唯一の滝場となる。これは最初から登れそうもなく全て巻いてしまった。

 2日目遡行のオオドミノ沢も全般にはゴーロの渓相だが、核心の連爆は登り応えがあって面白かった(ロープ使用)。源流部に至ってミニゴルジュの中に小難しい滝が連続して意外と時間を取られた。飯豊の沢らしく巻きは悪い。

 

●行動 8/1

 玉川から大石川へとつなぐ8の字形の継続遡行を思いついた。広河原でのんびり泊まりたいという動機もある。尾根越えルートは通常は西俣ノ沢が使われるようだ。今回は多少の滝場も期待して上ノ桑畑沢を選んだ。

 

 西ノ俣沢にかかる橋のすぐ手前に広いスペースがあるのでクルマを置いた。民宿奥川入の奥さんにあいさつをして林道を歩く。

 上ノ桑畑沢は出合からヤブっぽい。淡々としたゴーロ歩きがしばらく続く。

 

c500付近から核心に入る。ただ滝は全般にのっぺりしていて登れそうもない。最初の滝から巻きに入り、いったん降りた先の連爆も巻きになってしまった。

 

この日は寝不足なのか暑さのせいなのかどうにも力が入らなかった。泣きを入れて日陰で30分ほど仮眠させてもらう。おかげで全快とはいかないまでも多少は動けるようになった。

 

滝場が終わると後は直線的なゴーロが続く。暑さにあえぎながら昼前に登山道に出た。調子が良ければもう少し速く上がれただろう。

 

新潟県側の枝沢の下降は途中1回の懸垂下降があった。長者原沢出合のすぐ上流の東俣川に降り立つ。

 

快晴の広河原でプールに浸かって暑さを振り払った。ここからテン場を探しながら釣り上がることになる。私がもたもたしている間にパートナーが3匹釣りあげてしまった。

自分も、と意気込みたいところで蒼天にわかにかき曇る。雨粒はたちまち大きくなり全身を叩く。だいたい予報通りの天気だ。この状況ではまず、安心できるテン場を見つけなければならない。もう少し粘りたい気持ちを竿と共にしまって歩き出した。

この広河原という場所は、開けている割に良いテン場はあまりないようだ。いくつか候補はあったものの斜めだったり水っぽかったり崖の下だったりで見送った。

 

やっと見つけた。フラットな砂地で背後の斜面もゆるくていい場所だ。ただし大きな増水には耐えられない。天気は良い方向に転び、予報が悪かったにも関わらず雨はあまり降らずに済んだ。水も濁るほどにはならなかった。

 

●8/2

BPを出てオオドミノ沢出合に着いたのが7時過ぎ。本流はこれから核心のゴルジュに入るという場所だ。

 

オオドミノ沢は出合からゴーロの急登で高度を上げていく。期待したより単調な沢だなあと思いかけた所で核心のゴルジュが現れる。

 

入り口は5mの滝だ。まずは右壁を探ってみたものの、上部でホールドがなくなり断念。いったん巻くことにして左岸のルンゼに入る。しかしここも登っていくうちに急傾斜の泥壁になり行き詰まる。脇のブッシュにも取りつくのが難しい。降りる。

 

改めて水際を攻めてみることにした。シャワーを浴びながら中段の安定したスタンスに立つ。ハーケンを打ち込み確保をお願いする。上部のホールドは細かく難しい登攀になったがなんとか登り切れた。

 

続いて多段の連瀑20m位が行く手をふさぐ。もう巻ける地形ではない。

 

8m滝はぱっと見に楽そうに見えたが甘かった。右壁の細かいスタンスを大股開きで拾い中段に立つ。ここは足の置き順を最適化しないと登れない。落ち口へのトラバースも怖かった。

 

続く2mでロープを出し右の側壁をトラバースで越える。

ラストの6mはなかなか大変だった。釜つきのツルツルの滑り台で登れるのかこれ? という感じである。通常の遡行なら巻きを考えている滝相だ。でも今その選択肢はない。引き返すのは登る以上に難しくリスクが高い。となれば覚悟を決めて登るしかない。

釜が意外に浅いので水に入り、両岸をつっぱりながら取りついた。両手両足のフリクションを総動員して少しずつ体を上げていく。中ほどのバンドに手がかかればこちらのもの。とはいえ強烈なシャワーを浴び続けて一瞬も気は抜けない。登り切り滝上でしばし息を整えて後続を迎え入れた。

短い核心部の中にはギュッと詰まった興奮と充実感があった。チャレンジして良かった!

 

奥の二俣手前でこの沢唯一の雪が残っていた。二俣は登山道に近い左に入る。

 

源流部は小難しい滝や登れない滝がいくつかあって意外と時間がかかってしまった。巻きも何回かあって草付き泥壁にステップを切るような恰好になる。核心の滝登り以上に危険な場面だった。アブミで登るような小滝もあった。

登山道が近づくあたりで登れない滝が出てきたので、遡行を打ち切って薮をこいで道に出た。

 

 

下る最中に降り出した雨は土砂降りに変わった。途中の適当な場所でツェルトを張って雨宿りする。

玉川に降りる頃には川はすっかり濁流となっていた。

 

 

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下田川内/加茂川大俣沢カリマタ沢 (沢登り) 2016/07/18

タイム:加茂川水源池5:17〜カリマタ沢出合6:15〜登山道9:16〜砥沢ヒュッテ10:23-11:14〜加茂川水源池12:43

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

 手頃な小滝登りを短時間でお手軽に楽しめる沢だった。集水面積は狭くスケールは小さめ。特別悪場がない代わりに"これ"という推しポイントもないので印象は少々弱い。とはいえ遊べる沢ではあったと思う。

 滝はおおむね登りやすかった。数回あった巻きで嫌らしさを感じた場面もあるので、初心者向けと言い切るのはちょっとためらう。

 

●行動

加茂川水源池に駐車して林道を歩く。案内板を見ると水源池から先には駐車スペースがないように書いてあるが、第2貯水池を過ぎれば駐車できそうな場所はいくつかあった。支沢にかかる橋の手前あたりまではクルマで入れる。

 

次から次へとじゃれついてくるヒルたちを振り払いながら最終堰堤に着く。右岸側の踏み跡をたどってバックウォーターが終わるあたりまで歩いて入渓した。

 

カリマタ沢の出合までは平凡なゴーロだった。そのカリマタ沢も入ってしばらくはゴーロで高度を上げる。序盤からヤブっぽくて先行き大丈夫かと内心思いながら歩く。

 

ようやく現れた4m滝は水流沿いに登れる。

 

続く4m滝を胸まで水に浸かって直登した。

そして滝上に足を踏み出す。一歩先を見る。ぎょっとして後ずさる。

ほどよく腐ったカモシカの死体が横たわっていた。後続には注意をうながしたつもりだったが、fuutaさんはウジまみれの死体をまじまじと見てしまいトラウマをかかえた様子だった。

 

気を取り直して次! ピラミッド状の6m滝は下部が滑りやすい。緑苔のフリクションで中央に取りつければ後は水流沿いに登り切るだけだ。

次の4m滝は難しそうで左岸巻き。

 

多段の滝30m位がこの沢の核心になるだろうか。上部の直登は難しく右岸の巻きになった。途中で急斜面の通過になるので慎重になる。

 

小滝をいくつか越えた後の6m滝がやや難しかった。右壁の細かいホールドを拾って少しずつ登っていく。中間の棚に上がるところでホールドが乏しくなり動きが止まる。レスト体勢を取ってよく見ると右側壁にガバが見つかって助かった。上部は階段状で問題なし。

 

最後の見栄えのする滝10mを登る。

 

最後は権ノ神山直下の鞍部に詰め上げた。

本流(七頭沢)で二泊した記録を読んでいたので今回の遡行は身構えていったが、カリマタ沢は出合から3時間と予想以上にあっさり終わってしまった。

 

 

 

 

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谷川/湯檜曽川ケサ丸沢左俣 (沢登り) 2016/07/04

タイム:西黒沢出合8:30〜入渓10:06〜登山道14:20〜西黒沢出合16:55

同行者:fuutaさん、Hさん、Sさん

 

●まとめ

ケサ丸沢といえば大抵は右俣だ。左俣の記録はあまり見ない。

たしかに現場で見る限り、右俣の方が水量多く魅力的に見える。しかし今回あえて入った左俣も侮れない内容があった。手頃な小滝が多く、巻く場合もそう悪くはない。ハイライトの大ナメ滝は直登もできる。内容的には右俣に負けていないと思う。

左俣は中間で三俣に分かれているので、どこに入るかで印象も変わってくるだろう。私たちは真ん中に入った。左の沢は出合から50mクラスの大滝がかかって登り応えがありそうだった。

 

●行動

今回はT山岳会の山行にスポット参戦させてもらうことになった。沢パーティーはいつものfuutaさんリーダーに、湯檜曽川本流を一緒に遡ったHさん、そして初顔合わせのSさんと一緒だ。

白毛門駐車場からクルマ一台に乗り合わせてマチガ沢出合へ向かう。が、西黒沢出合で早くも林道が崩壊して通行止めになっていた。ここから歩く。

 

魚止の滝を登るのもこれで5度目になる。滝上に上がり、通常は巻いているゴルジュを眺めたパートナー曰く、この先は登れるのか? と。最初の釜を泳げば行けるし滝も登れると答えた。「泳ぎはちょっとね…」だそうだ。普通に巻く。

 

白樺沢を分けてすぐにケサ丸沢の大滝に着く。右岸の草付きからルンゼに入って数mの懸垂で滝上へ降りた。

 

滝上のナメは米子沢を思い出させる美しさだ。場所によっては滑るので慎重に。

 

二俣に着く。どちらに入るかは決まっていなかった。私が一度は右俣を遡行しているという事情を考慮してくれたらしく、左俣へ入るというリーダー判断になった。

 

さっそく厄介そうなCS滝3mが現れた。大柄なfuutaさんが土台になってHさんがショルダーで滝上へと抜ける。後続はアブミで引き上げた。

 

6m滝は直登も不可能ではなさそうでルートを探ってみたが、リスクが大きいと判断して左岸を巻いた。

 

3段の滝は快適に登れる。いくつかの小滝をクリアしていくと1110m付近で三俣になった。

 

左俣からは50mはありそうな多段の大滝が落ちる。思わず滝下まで駆け寄って見上げてしまうくらいの立派な滝だ。下半分は傾斜はゆるく取りつきやすそうに見えた。上段でどうなるか…。大滝は見物するだけにして私たちは中俣に入る。

 

少し行くとこちらもナメ状の30m位の滝をかけていた。滝上にも小滝が二つほど続く。これらを合わせるなら合計40mというところか。fuutaさんが先行して取りつくのを下から眺めていると、途中でコケを落としたりして時間がかかっているようだ。フェルト靴のお二人には厳しいかもと思い、先行して左岸を巻いて滝上からロープを投げる。fuutaさんはノーザイルで登り切ってしまったが、後続の確保には役に立てた。上の滝二つもちょっと渋い。

 

さらにいくつか小滝が続く。技量しだいで登れる滝もあり、巻く滝もある。

 

水流が一気になくなり伏流してしまうと登山道は近い。蓬ヒュッテへ詰め上げる3人と握手を交わして分かれ、日帰りの私は単独で登山道を下った。

 

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下田川内/駒出川岩滝沢 (沢登り) 2016/06/27

 

タイム:林道5:18〜入渓5:55〜岩滝沢出合7:27〜大滝9:00〜登山道12:00-12:40〜五百川登山口14:25

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

岩滝沢は出合から怒涛の小滝ラッシュが続く。ルートの取り方や技量しだいではあるにしても、登り応えがあってとても面白い内容だった。巻きも何回かはあるものの、悪いというほどの場面はなかった。後半が平凡なゴーロになってしまうのは少々惜しい。総合的には県外の人にもおすすめしたい楽しい沢だと思う。ただし滝の直登はやさしいばかりではないので注意して欲しい。

 

●行動

五百川下山口にクルマを一台置き、もう一台で駒出川へ向かう。少し走ると車道が怪しくなってきたので、中ノ俣沢出合を過ぎたあたりの適当なスペースに駐車して歩き出した。入渓点から右岸に踏み跡がついているので辿る。しかし30分も歩かない内に踏み跡を見失ってしまう。ヤブ漕ぎと変わらない有様なのでさっさと川に降りて歩くことになった。

 

本流は所々のナメや小滝が綺麗で感触は良い。

 

渓相が険しくなってゴルジュ模様になった。少し覗いてみると無理筋な滝と釜が現れる。おとなしく引き返して右岸を巻く。岩滝沢出合までに滝をいくつか巻いた。

 

その岩滝沢は出合こそ貧相なヤブ沢だが、遡り始めるとすぐにやさしいナメ滝で歓待してくれる。

 

2段12m位の滝を登る。下段は中央のぬめったカンテから、上段は右壁を巻き気味に。序盤から登れる滝や登れない滝が次々と出てきて応接に忙しい。

 

岩棚に溝を掘ったような見事なトイ状の滝。似たようなのを光来出沢でも見た覚えがある。

 

4mチムニー滝をバックアンドフットで登ると、この沢最大の20m滝(高巻きから観察した推定)が現れる。

 

下から見える範囲だと、釜から立ち上がって取りついてチムニーに入り込んで…などと夢想できた。しかし高巻き中に全貌が見えると「あ、これは駄目だ」となる。やらんで良かった。右岸を巻いて上に続くいくつかの滝も一緒に巻く。

 

大滝を巻き終わるとすぐに、第二のポイントとなる小滝と釜の連続チャレンジとなる。登れるところは登り、駄目なところは潔く巻く。ギリギリの所を攻めてうまく成功したときの味は格別といえよう。もちろん時には失敗もするが、怪我しなければ問題はないのだ。

 

その後も小滝がいくつか続く。フリクションの限界に挑んでみたり、シャワーを浴びて水流の裏に回ってみたり。あれやこれやのやり方で登っていく。

 

標高700mで左岸からスラブ状の滝を掛けて支沢が合わさる。以後は沢の表情が一変し、ゴーロばかりの平凡な沢となり果ててしまう。出合からここまで3時間弱。楽しかった。

 

稜線の密ヤブを漕いで抜けて登山道に出たのが12:00頃。長時間行動も想定していた岩滝沢は思いのほかあっけなく終わってしまった感がある。牛の背のあたりで休んで五百川へ下山した。

 

 

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