流れに逆らう

新潟市を拠点に活動している沢屋(沢登り愛好者)です
最近は求道的な気質も薄れてエンタメ・快楽優先でゆるく遊んでます
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会越/室谷川打出沢(しだに)左岸支流探索 2020/9/28

タイム:新倉谷橋7:51〜460m支流入渓8:46〜830m尾根乗り越し10:05〜(大休止1h)〜380m橋13:00〜240m支流入渓13:26〜580mピーク14:50〜下山16:24 

※林道の移動はMTBによる 

※打出沢林道は災害により四輪車通行不可

同行者:なし

 

■まとめ

遡行と下降を繰り返して打出沢左岸の計4本の支流を探索した。源頭まで詰めるほどの価値のなさそうな沢でも、中下流部には意外と見所があったりするものだ──ということを改めて実感した。

■行動

新倉谷橋を渡るとロープが張られて「災害により通行止め」とある。先日のセト沢林道と同じだ。なお通行止めは県境方面への車道および倉谷沢林道も同様だった。今回は移動にMTBを使うつもりだったのでここに駐車して林道ライドで登っていく。路面は土石や倒木の流入やえぐれが激しく、SUVでも走行は不可能な状態になってしまっていた。が、そこはセミファットタイヤと電動アシストの威力で難なく走破する(何度か押しながら……)。林道終点も越え、下る予定の380m支流付近まで走ってMTBをデポした。

林道跡の終点から本流に降りて少し遡ると460mの支流が20mくらいの滝を掛けている。これは登れないので左岸側を低く巻いて落口に出る。

入渓点は樹林下で薄暗いがナメが続いていい感じ。進んでいくと谷は明るくなり左岸に開けたスラブを見るようになる。ナメは途切れることなく続き、ちょうど米子沢の大ナメくらいの手頃な斜度で続いていく(さすがに規模は小さいけれど)。部分的に厳しいところは右岸側のブッシュを頼りにして越える。

標高差にして100mほどもナメを登ると二俣となる。本流にはナメと連続するように15mほどの滝がかかっている。直登もできそうに見えたがソロではリスキーという判断で中間のヤブから巻いた。

滝上は樹林下の平凡なゴーロとなり、この沢の核心は早くも終わりという感触だ。テンションは落ちたが当初の予定をこなすべくしばらく遡行し、枝沢から830mの尾根を乗り越して隣の支流の下降に移る。

これは右岸側に大ハングした岩壁がのしかかるナメ滝。下った沢は適当に下れる滝がいくつかあって水量も登った沢より多い。遡行してもそれなりに楽しめそう。

15mクラスの滝が2つあり、それぞれ懸垂下降で降りた。上流側の2段の滝は直登もできそうだった。

400mの二俣で右俣に入ってみた。しかしこちらは滝もなく平凡な様子で、100mほど登ってこの先も期待できそうにないので引き返した。

林道の橋に出た時点で13時と、まだ遊べそうな時間だったので傘山北面の支流を探ってみることにした

本流に降りると深くて暗いゴルジュと瀞が上流に見えた。暑い日なら泳いでみても良さそうだ

目当ての支流は8mくらいの滝で本流に落ちている。上流側のヤブから滝上に出た。

傘山北面の岩壁が見え、両岸もスラブっぽくなり雰囲気はいい。肝心の沢床はしばらくゴーロが続く。

ようやく小滝の連瀑が現れて楽しく登っていく。グリーンタフの鮮やかな緑の岩肌には適度な凹凸があって、一見むずかしそうな滝に格好のホールドを提供してくれていた

30mほどの滝が現れた。これは残念ながら登れない。右岸のブッシュ混じりのスラブを慎重に登って落口へ抜ける。上にもいくつか小滝があった。

おおむね満足したので適当なところで遡行をやめ、東側の尾根へ向けて枝沢を登る。尾根から素直に東へ降りても良かったが、今回は何かありそうな北の沢へと下降路を取る。

水が出てくると沢床は傾斜のきついスラブ状になってまともには下っていけない。脇のブッシュにつかまりながらの下降となった

380mくらいに40mほどのスラブ滝がかかる。懸垂するにしても50mロープ1本では届かないのは明らかだった。トラバースして尾根を目指すというのも考えられるがこれはこれで時間がかかり危険度も高い。滝の途中の微地形の尾根にブッシュが生えているのでそこまでは足りるかな──と見て懸垂したが微妙に足りず、振り子トラバースで強引に尾根に移りブッシュにたどり着いて息をつく。ここから再度の懸垂でようやく下降完了した。

降りた先の本流は小滝と釜を連ねてなかなか魅力的な渓相だ。下のゴルジュといい、歩いてみてもいいかもしれないと感じた。この日はもういい時間なので対岸に渡り、林道に這い出て帰路についた。

 

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朝日/野川布谷沢遡行 [沢登り] 2020/9/20-21

タイム:9/20 不動沢林道7:51〜910m尾根乗り越し9:52〜布谷沢出合11:19〜580mBP14:20

    9/21 BP7:17〜昭和堰(遡行終了)10:33〜草岡の車道スペース12:05

同行者:fuutaさん

 

■まとめ

 地形図上の滝までの下部のゴルジュは十分な水量に滝と淵を連ねてなかなかの迫力を見せる。直登はあまりできなかったが、大きな巻きにはならないので通過にはさほど苦労しなかった。ゴルジュを抜けた中流部以降はゆったりしたゴーロにときたまの滝登りや際どいへつりでアクセントを添える。源頭近くになると登れる小滝を連ねて楽しい。藪こぎなしで終われるのは良いところだ。

 アプローチのために遡下降した小沢は特に問題になるような場所はなし。面白みはないものの時短にはなった。

 

■行動

 草岡登山口への車道は荒れていそうな感じなので、舗装路からちょっと入ったところの広場近くにクルマ回収用の自転車を置いておく。次はニュー桜湯の入り口にある「三階滝」の看板を横目に車道を登っていく。橋を渡ってすぐに路面のえぐれが酷くなっており、私のクルマでは厳しいと判断、ちょうど道脇にスペースがあったので駐車して歩き出す。

歩道があるので寄り道して三階滝を見物しておいた。案内板によると沢の名前は「不動沢」らしい。

林道の終わりの堰堤上からその不動沢に入渓する。沢そのものは滝もなくこれといって書くことなし。強いて言うなら目的の枝沢出合が貧弱すぎて見落とし通り過ぎてしまったことくらいか。引き返して枝沢に入り、913mピークの近くまで登り布谷沢の枝沢の下降に移る。

下降した枝沢はいくつか滝があって2度の懸垂下降を必要とした。それを含めてもおおむねスムーズな流れでスタートから3時間30分で目的の布谷沢に入渓できた。ゴーロを少し歩くと下部核心のゴルジュに突入する

入口から滝を2つ連ねて直登はいずれもできそうにない。左岸の少し上がった位置にバンドが走り、下流のダム建設以前につけられたと思われるロープがかかっている。ちょっと信用できるものではないのでなるべく無視して緊張感のあるトラバースをこなす。

3段の滝は2段目が無理っぽい。右岸から低く巻く。奥に3mほどの滝をかける淵は左側をへつっていける。

へつった先の廊下のどん詰まりには地形図に記載のある12mくらいの滝が鎮座している。轟音と飛沫を撒き散らしながら叩きつけてくる風圧でよろめきそうだ。直登はとてもできないが左岸の溝を登って落口へ抜けられた。ここで核心のゴルジュは終わり、以降は開けたゴーロが基調となる。

2段10mほどの滝は登れず、右岸から巻いた

6mほどの斜瀑は簡単に巻けるが登れそうなのでチャレンジしてみる。上部は垂直でホールドが細かく難しい。荷物を下ろして空身になり、ロープを引いてなんとかクリアした。続く傾斜のきついナメ滝は右側をフリクションで登り切る。

555mの二俣でクマに出会った。ちょうど中間の尾根を降りてきた小型の個体と唐突に目が合う。相手がクマなのはすぐにわかった。(もしかして子熊か? なら親熊がいるはず! 危ない!!)と脳内で瞬時に思考が走る。後ずさって指差しながら後続に叫ぶ。「クマ! クマ!」。と、パートナーによれば相手はあっという間に尾根を登って逃げ去ってしまっていた。我ながら相当ビビっていたらしい。

 

気を落ち着けて二俣の先に進む。流木の詰まった小滝の上に砂礫が堆積し、堰堤の上部のようなちょうどいい平坦な河原を形作っている。初日の予定のルートはこなせたのでここをテン場とすることにした。雨が降るかもという事前の予報だったが幸いそれはなく、燃料の流木も豊富で快適な一夜を過ごせた。

 

翌21日は7時過ぎのスタートとなった。中流部は全般に開けたゴーロが続く。

現れた四条の滝を登る

10mの滝を登るなら左のクラック沿いか、更に左の岩壁かという感じ。リスキーなのでここは右岸の枝沢から簡単に巻いた

突然現れる人工物は嘉永堰というらしい。地形図の点線となっている水路の続きを覗いてみると、ヤブに覆われて今は通る人もいないようだ。そのまま遡行を続ける。

先頭を行くパートナーによればやたらと魚影が濃く、水量の少なくなった小さな釜でも5〜6匹のイワナがざらにいたそうだ。

源流部は手頃な小滝が多くほとんどが登れて楽しめる。水量がなくなりそうになるころ、昭和堰の登山道横断地点に出て遡行を終える。

かつては馬も通ったという道は幅広で気分良く歩きやすかった。

 

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下越/鈴谷川ウグイス沢左俣遡行〜平床谷支流下降 [沢登り] 2020/9/8

タイム:平床谷林道(三ツ土橋)6:48〜鈴ヶ滝9:00〜(大休止1h40m)〜700m尾根乗り越し15:25〜滑床の滝16:20〜車道17:40〜下山18:20

同行者:fuutaさん、oyさん

 

■まとめ

100名瀑のひとつ鈴ヶ滝と、落差なら負けていない裏側の滑床の滝というふたつの大滝の見物がメインのイベントとなる。行程中には何度かの泳ぎがあり、滝登りもそれなりにあり、下りでは懸垂も何度か──と変化があって楽しめた。

 

■行動

平床谷林道にかかる三ツ土橋の前後にはスペースがあって駐車できる。ここから枝沢を使って平床谷に降り、さらに下って鈴谷へ入る。平床谷から鈴谷の下部にかけては沢床に黒い藻が繁殖していて、滑る上にあまり綺麗とは言えない状況だ

途中に短いながらもゴルジュがあり、2回ほど泳ぐ。夏の終わりの沢水はぬるい。過去には水量多くて巻いた場所だったがこの日の水量なら楽しく通過できた

歩き始めて2時間ほどで鈴ヶ滝に到着した。記念撮影後、歩道を使って車道に上がる

鈴ヶ滝の落口で沢に復帰し、鈴谷川の上流部を探りに行ってみた。滝はいくつかあったものの基調は平凡という感じ。適当な場所で遡行をやめ、林道に上がりウグイス沢出合まで引き返す

そのウグイス沢は二俣までの標高差150mくらいの区間がまずまず楽しめた

水量は少ないながらもワンポイントの泳ぎが2回ほどあった

滝もそれなりにある。5つほどの小滝が連続する区間は途中から巻くことになった

流木を利用して小滝に取り付く。ボルダーチックに遊べる小滝がいくつかあった

大休止後、二俣を左に入る。穏やかな小川状になった区間ではイワナが次々と水面に跳ねて賑やかしてくれた

枝沢に入って北の尾根を乗り越す。沢を適当に下っていくと今回のもう一つのハイライトが見えてきた

上からだとだいたいの全景が見える滑床の滝は、直下に立つとそそり立つ下部の壁しか見えない。垂直の壁は20m以上はあるだろうか。水量はチョロチョロだが威圧感は相当なものだ。上部のスラブ部分には左のヤブから取り付けそうなので、あるいは登れるかもしれない。

これでお楽しみは終わりかと思っていたら、平床谷合流点までは滝がいくつかあった。何度かの懸垂下降を強いられて時間を使ってしまう。時刻は17時を回り沢の中は暗くなってきた。本流に出ると早々に車道に上がって、闇が深くなるなか足早にクルマに戻った

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武尊山/木ノ根沢本流(照葉峡)遡行 [沢登り] 2020/8/31

タイム:手小屋沢林道の橋8:08〜(大休止1h30m)〜1240mで遡行終了14:25〜下山15:22

同行者:fuutaさん、oyさん

 

■まとめ

11の名前のついた小滝群を散りばめた観光地でもある。そこそこの水量にちょっとしたゴルジュやナメもあってまずまず楽しい。ガチにならないお遊びの沢、沢登りというほどでもない沢歩きの対象としては十分いけると思う。人工物を脇に見ながらというシチュエーションはこのさい気にしないでいこう。通行人の奇異の目もスルーすれば良い。たとえば天気の悪い日なら、いつでもエスケープが可能というのはむしろ強みになる。沢登り初体験の人むけとしても同様のメリットとなるはずだ。

ただし下部、特に手小屋沢林道の橋より下部の釜は水勢強く複雑に流れて深い。場所によっては渡渉やへつりは慎重にした方が良いだろう。

今回は潜龍の滝の少し下から入渓したところ、それより下流部にも滝やゴルジュがある様子だった。なので取水堰のあたりから遡行を始めても良かったかもしれない。

 

■以下写真

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会越/室谷川前ノ沢右俣遡行 [沢登り] 2020/8/24

タイム:セト沢林道6:35〜(MTB)〜入渓6:54〜500m両門の滝8:20〜(大休止1h10m)〜登山道13:46〜下山16:00

同行者:なし

 

■まとめ

この沢の価値は標高500m〜850mの核心部に凝縮されている。両岸のスラブに挟まれて次々あらわれる滝はほぼ全部登れた。水流通しにいけない場合でもなにかしらの弱点は見つかる。左俣と比べると水量は少ないけれど、滝のスケールや難度はワンランク上だと感じた。序盤と終盤が平凡なのと詰めの藪こぎが長いのが難点ではあるものの、核心部にじっくり取り組めば溯行の充実感は十分に得られるだろう

今回は単独行でロープも使わなかったのでタイムは早かったと思う。それでも遡行には正味6時間近くかかった(うち詰めの藪こぎ1時間30分)。標高差が1000mを越えることもあり、一般的には日帰りは厳しいルートかもしれない。核心部以外ならビバークが可能な場所はいくつかあった。

追記:詰めのルート取りとして、1050m付近で右岸斜面を登って左俣源流部へ移動し、左俣の1050m枝沢から登山道を目指すと比較的楽に終われそうだ。これなら藪こぎは100m程度で済む。

参考:左俣(3人)(単独)

 

■行動

先週の左俣に引き続いて右俣へ入ることにした。林道がセト沢沿いに出るあたりのスペースに駐車する。路がえぐれて通行不能になっている区間はもう少し奥でも、私のクルマではこの先の荒れたダートも厳しいのである。MTBに乗り換え、前ノ沢へ降りる林道の峠にあるスペースまで走る。前回同様に赤テープのある踏み跡から沢へ降りた。夏の盛りは過ぎてもまだまだアブどもは健在のご様子。

 

右俣に入ってしばらくは小滝というほどでもない落ち込みとナメが少々といった景色だ。左岸のスラブは壮大で見応えがある

序盤の唯一といっていい10m滝がかかる。右壁から登れそうには見えた。が、単独のため安全策をとって右岸を巻いた

滝上は平凡になり森の中のゴーロ歩きが続く。

まとまったナメがありおっと思ったものの長続きしない。途中で水が伏流してしまい心配になる。ほどなくして復活してほっとし

た。さらに進んでいくと巨岩帯のようになり暑さが増してくる

 

標高500m付近で本流と左岸枝沢の両方に滝がかかり両門の滝状になっている。滝があるならこの辺からだろうと見ていたので予想通りの展開だ

8mほどの水線どおしに登るのは厳しそうでどうしようかと思ったところ、巨岩を挟んだ左に細い分流が2段の滝を作っていてそこから登れた(ただし上下段ともちょっと微妙なところがある)

 

遠く右岸の枝沢に複数のスラブ滝が見えて緊張感が増してくる。進んでいくと本流にはこの沢最大の見所となる多段の大ナメ滝がかかっている。トータルの落差は40mくらいか。傾斜はさほどでもなくなんとかなりそうだ。右壁から取りついて慎重にスタンスを拾っていく。落口近くまで来るとフリクション頼みになってやや緊張させられた

3段12mほどの滝は左のクラックからブッシュを使ってトラバースし水流ぞいに戻って登った

6mくらいの滝も水流沿いは厳しい感じだったが、やはり左に細い水流があってルートを提供してくれた

狭いゴルジュ内の小滝を登っていくと6mくらいの滝にぶつかる。フリクションで登れそうな感じもしたものの、フリーソロでは怖いなと感じたので少し戻り右岸を巻くことにした。しかしこれはこれで急な草つきとスラブの通過を強いられて際どかった。巻くならもう少し手前からの方が良かったかもしれない

連爆帯も終わりに近づいてきたようで、滝は小さくなり快適に登れるようになってくる

820mの枝沢出合で核心は終わりという雰囲気になる。その上部にはまとまったナメがあって緊張感をほぐしてくれた

950m付近で1時間強の大休止をとった。

1130m付近まで登ると水はほぼなくなった。緩やかな沢床は背の高い草とツルの絡まりあうジャングルのようになってしまう。やってられんと斜面の藪こぎに移ることにした。しかし尾根に出るとこれもなかなかの密ヤブで苦労させられた。傾斜が緩いぶん距離が長くなって辛い。結局登山道に出るまで標高差200m、休み休み1時間30分の藪こぎをする羽目になりずいぶん消耗してしまった

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会越/室谷川前ノ沢左俣遡行 [沢登り] 2020/8/18

タイム:室谷川本流にかかる橋6:40〜前ノ沢入渓7:06〜(大休止1h30m)〜1190m登山道12:48〜下山15:30

同行者:なし

 

■まとめ

7月に3人で行った沢を単独で遡行してみた。前回は途中でエスケープしたのでその上部を見るのが目的だった。改めて遡行してみて思ったのは、初心者への紹介むけの沢としてみてもいいかもしれないということ。ちょっと微妙なところもあるものの、数多い滝はだいたい登れる。登山道へエスケープできるポイントも何箇所かある。人数と体力によって本流をどこまで詰めるかを調整すればいいだろう。

泊まりにする場合、テン場適地といえるほどの場所は連瀑帯より上部にはない。ただ800m付近の右岸側に平らな台地があり、水際にこだわらなければ泊まるには良い条件だ

参考:右俣

 

■行動

室谷川にかかる橋のたもとまでクルマで来るとロープがかかって「災害により通行禁止」とあった。先月とは違う状況を前にどうしようかと思案していると、地元の人の軽トラがロープを外して進入していった。路がどこまで使えるかわからないので後に続くことはせず、クルマの回収用に積んできた自転車で入ることにした。今年から導入したe-MTBは登りもまったく苦にならない。大沼近くの分岐から少し登って舗装がダートに変わる辺りでMTBを置く。どうせ後で歩いて回収しないといけないので無理して奥まで入る意味はない。

前回は見過ごしてしまった点として、林道の途中に赤テープと踏み跡があった。跡をたどっていき適当な枝沢から降りる

序盤の森の中の穏やかな区間を行く。随所に美しい景色が見られるものの、アブがうるさくて落ち着かない

連瀑帯を登っていく。前回より水量は少なく不安になるような場面もなかった。すべてノーザイルでためらいなく通過する。標高を上げていくとアブも少なくなって景色を愛でる余裕も出てくる。800mの枝沢出合から先は未見の区間だ。人数によっては泊まりにしても良いかも、と前回話していたのでここで右岸側の台地を偵察にいってみた。水辺からは離れてしまうがテントを張るには良さそうな場所がいくつもあった。

上部で目立った滝となる2段15m。階段状の下段はスタスタと登り、難しそうな上段は左のヤブに入ってやり過ごした

15m滝の前後には明るいナメが多い。フリクションも良く効いて一歩一歩を味わいながら行く

ツルツルのトイ状や甌穴も出てきた。でも規模は小さく釜は浅く、問題になるほどではなかった

適当な場所で昼寝を含む1時間30分の大休止を取る

1050mの二股に着くと既に源頭近い雰囲気となっている。腹が膨れると積極的な気分が薄れ、本流はもういいやという雰囲気になっていた。なので枝沢から早めに登山道に出ることにした。

帰りの林道は途中のダート区間が大きくえぐれてしまっていた。これでは通行禁止も致し方ない

 

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会越/室谷川打出沢(しだに)支流遡行 [沢登り] 2020/7/27

タイム:打出沢林道7:05〜入渓7:33〜大滝上10:02〜640m(遡行終了/大休止)12:20-13:47〜747m尾根14:19〜下山16:40

同行者:fuutaさん、oyさん

■まとめ

本流遡行の続きとして企画した。しかし大滝の巻きに手間取ってしまい、予定のルートはトレースできなかった。入った支流は最初から滝が連続し、登れるのと登れないのが半々くらい。それなりに手応えがあった。100mくらい登ったところで時間切れとなり、尾根に上がってヤブ下山となった。

■行動

林道終点は狭いので、少し手前のクルマを転回しやすいスペースに駐車する。30分ほど踏み跡を歩いて入渓した。本流を少し遡り6m滝の手前から左岸の高巻きに入った。少し登ったところでトラバースに入ったのが振り返ると失敗だった。進んでいくとスラブとヤブの境界という感じのバンドに出る。さらに行くも傾斜がきつくバンドは狭くこれ以上のトラバースは危険すぎる。スラブにも多少のヤブが生えている箇所があり、下からは行けそうな感じもしたのでロープを引いて直上してみる。しかし途中で行き詰まり撤退。しかたなく下流側に戻りながら登れそうなところを探す。結果、大滝の上に戻るまで2時間以上を使ってしまった。

大滝上は手頃なナメと小滝がいくつかある。中でも2段10mのナメ滝は水に足をひたしながら楽しく直登する

支流に入るとすぐに滝が連続するようになる。この8m滝は登れず左岸を低く巻く。全般につるっとして手がかり少ない滝が多いようだ

両岸をつっぱりながら

ナメ状の連瀑

12mの滝の左側をロープを引いて登る。途中で都合の良い太い木が2本あり、良い支点がとれた。

この滝の登攀を終えた時点で12:00を過ぎた。予定はもう100mは登るつもりだったが、下山の行程を考えるとここらがリミットと判断し、遡行の打ち切りを決めた。

大休止の後、支尾根を登って747mの尾根に出る。上部は広くゆるやかで、下に行くほど痩せて傾斜もきつくなる。途中のスラブの通過でロープを一回使った。

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庄内/温海川南俣川遡行〜庄内小国川中野俣川下降 [沢登り] 2020/7/19-20

タイム:

7/19 中野俣川林道7:35〜(MTB)〜南俣川林道終点8:05〜四ノ滝10:50〜770mBP15:03

7/20 BP6:52〜中野俣川林道9:26

 

同行者:fuutaさん

 

■まとめ

標高差600mちょっとの遡行に7時間もかかってしまった。全般に登りにくい滝相のために高巻きを何度か強いられる。直登もロープを何度か出した。見どころとしては観光用の道が通っている四ノ滝がやはり圧巻だ。上部の連瀑帯も両岸のスラブと相まってなかなかのスケール感を見せる。

中野俣川の支流は面倒な滝もなく2時間30分のタイムでスムーズに下降できた。情報不足のために今回は余裕をみて南俣川源頭部に一泊したが、足の揃ったパーティーなら日帰りもできそうな行程だった。

 

■行動

中野俣川林道のダートを進んでいくと道中央に生える草丈がだんだん高くなり、そろそろ限界かというところでなんとかクルマを転回できるスペースがあった。ここからMTBに乗り換え、標高差100mの峠越えを含む6.2kmのサイクリングを30分でこなすと南俣川林道の終点に着く。中野俣川には駐車場と呼べるほどの場所はなかったのに対してこちらは多少の広さはある。橋は崩壊して残骸が川床に散らばっており、左岸の道はよくわからなかったのですぐに入渓した。

二基の堰堤は左岸の林道跡からかわし、しばらくは平凡なゴーロを歩く。

両岸切り立ってきたあたりで一ノ滝(?)が現れた。中段に取り付ければあるいは──と見たので釜の左をへつっていってみたがやはり無理だった。戻って右岸を高巻く

 

ニノ滝(?)を登る。水流沿いのスタンスはしっかりしているが、上部は勢い激しい水流中に足を突っ込むことになって思い切りがいった

 

四ノ滝の手前の小滝が三ノ滝になるのだろうか? 他にそれらしい滝はなかったように記憶する

観光用の道(といってもちょいキツめの登山道レベル)が通じている四ノ滝はさすがに見事な美瀑だ

しばらくとどまって記念撮影しておいた

右岸の道を登っていくと尾根に上がり、そこからわずかに斜面を下るとあっさり滝上に出られる

4〜5mクラスの滝がいくつか出てくるがいずれも深い釜を持つので取り付けそうにない

そんなわけで高巻きで体力をじわじわと削られる

 

標高520mくらいから連瀑帯がはじまる。五ノ滝……と言いたくなるような立派な2段20m滝は右岸を巻く

小滝をいくつか越え、またこんなツルツルの滝に出くわす。右岸を巻いている最中、更に上に滝が見えた。このまま右岸巻きだと大高巻きになってしまいそうなのでいったん沢に戻る

右岸の半円状のスラブを従えるように落ちる15mほどの滝は連瀑帯のヌシという感じの圧力を受ける。これも登れそうになく、左岸の急傾斜の痩せ尾根を松の根を頼りに登る

高巻き中に連瀑を見下ろす。途中の滝からは登れそうなので懸垂で沢に戻る

連瀑帯を抜けても全面ヌルヌルの滝あり、トイ状のロングナメ床ありでそれなりに変化がある

源頭近くになり時刻は15:00を回った。下降する沢の様子がわからないので今回は最初からこの辺で泊まる予定だった。穏やかで静かな良いテン場を見つけて荷を下ろす。

翌日に下降した中野俣川は支流・本流とも困難な場所はほぼなく、ロープは一度も使わなかった。

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会越/室谷川打出沢(しだに)遡行 〜大滝まで〜 [沢登り] 2020/7/13

タイム:林道6:51〜入渓7:04〜大滝11:07(遡行終了)〜(大休止1h40m)〜下山14:08

同行者:fuutaさん、oyさん

 

■まとめ

時期のせいもあっただろう豊富な水量は一泊クラスの沢の風格がある。ちょっとした渡渉やへつりも適度な緊張感をもって遡行できた。大小の滝がいくつかあり、ほかに狭いゴルジュありナメありで変化があってまずまず楽しい。巻きは何度かあってすぐ上の林道が利用できる。今回、計画ではもう少し上流まで行く予定だった。ただ大滝の時点で思ったより時間がかかってしまったため、そこで遡行終了にして引き返した。半日行程の手頃な沢遊びとしてはアリな選択という感想だった。続きはこちら

 

■行動

打出沢林道は途中からダートになる。最近刈り払いされた様子で両脇はすっきりしている。本流にかかる橋を渡って少し行ったスペースに駐車した。クルマはもうしばらく奥まで入れるが、この先の路面は荒れ気味になるため最低車高の高い車種でないと厳しいと思われる。

滝で落ちる支流のあたりから本流に降りた。

枝沢の滝をバックに

最初はゴーロ歩きと少々のへつりと渡渉があるくらい。水量は想定したより多く感じられた。

 

10mくらいの滝は登れそうにない。引き返して枝沢の滝を登り林道に出た

狭くて深いゴルジュの入り口と出口(上流側から)

水量しだいでは泳いでチャレンジしてみても面白そうな場所だった

この日の水量では最初の落ち込みからして取り付けそうになく、早々にあきらめた

これも確か巻いた滝。荒れ狂う釜は落ちたら終わりと思わせるだけの威圧感があった

地形図の滝が大滝ならこれは中滝というところか。落差は15mくらい。半ばまで散らした水束を滝壺に集約させ轟音を響かせている

手前の右壁からいけそうな感じもしたものの、安全策をとって引き返し林道に逃げた

この沢でも美しいポイントの幅広のナメ滝は水の中を行く

滝上にもナメ床が続いて気持ちがゆるむ

これも綺麗な5mくらいの滝は簡単に登れる

倒木を使ったA1登攀で越えた小滝のすぐ上に、地形図上にも記号がある大滝がかかっている。落差は30mくらいか。壁に当たった飛沫が風圧とともに飛ばされてきて全身で迫力を感じられる

当初の予定はもう少し上流まで行くつもりだったが、想定より遅れており大滝の巻きにも時間がかかりそう。降りるのも大変そうだし……との判断でここで遡行を打ち切ることにした

少し戻った河原に荷を下ろす。梅雨の合間の晴れ間の下で大休止を取った。本流を少し戻り小さな枝沢を登ると林道(廃道)の終点に着く。踏み跡をしばらく歩くと現役の林道にそのまま出る。沢から離れてから1時間程度でクルマに戻れた

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会越/室谷川前ノ沢左俣遡行 [沢登り] 2020/7/6

タイム:大沼付近車道分岐6:33〜入渓6:55〜右俣出合7:12〜800m枝沢出合(大休止)13:10-14:25〜登山道15:23〜下山17:12

同行者:fuutaさん、oyさん

 

■まとめ

あまりメジャーじゃないのが不思議なくらいの素晴らしい沢だった。滝の数は多くほとんど直登できる。むやみに厳しくはないので技量しだいでいろんな登り方が楽しめそうだ。巻くとしてもさほど悪いところはない。この山域らしい明るい渓相で目の保養にもなる。遡行日はあいにくの雨だったけれども、天気が良ければ最高だったんではと思わせる景色だった。本流を忠実に詰めると相当に時間がかかりそうで、今回は時間切れで途中の枝沢から登山道に逃げた。

参考:単独での遡行 右俣

 

■行動

林道の分岐に適当なスペースがありクルマを置く。今回は全部歩いたが、前ノ沢に降りる林道もそこそこ奥までクルマが入れて道もそんなに荒れていない。自転車でも使えば登山口からの車道(一部ダート)歩き50分程度はかなり短縮できるだろう。

林道を歩いて途中から斜面のヤブに入り沢に降り立つ。連日の雨でこの日も歩いているうちに小雨がぱらつくような天気で水量が心配だった。とりあえず沢水の濁りはないようでホッとした。

右俣出合を過ぎると短いゴルジュが出迎えてくれる

適当に楽しみながら通過した

その後は森の中のゴーロに、ときどきナメと小滝が現れるといった穏やかな渓相がしばらく続く

 

ちょっとパワーとバランスが必要だったミニゴルジュ内の小滝

水は冷たくはないのでシャワーも積極的に浴びにいく

沢が開けてきたあたりで、3段のちょっと大きめの滝を登る

難しくはないが上部はホールドが乏しくなるので慎重に。

2段15mほどの滝を登る。水量多く慎重になったのか、パートナーは途中からロープを出して上段左側を登っていった

シャワーを浴びながら

トイ状の滝10mくらいも上半分は水線どおしに行くしかない。思い切りシャワーを浴びることになった

美麗なドーム状の滝を越えてしばらくすると800mの枝沢出合に着く。夢中で登っているうちに時刻はあっという間に過ぎ去ってしまい、既に13:00を回っている。これ以上の本流遡行は時間がかかり過ぎるという判断で打ち切りにすることにした。1時間の大休止の後、枝沢から斜面の藪こぎを経て1時間程度で登山道に出られた。雨で沢と化した登山道を下り車道を歩いてクルマへと戻っていった

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