流れに逆らう 〜新潟で沢登り〜

新潟周辺の沢登りの情報を中心に。遡行報告、登山技術、山道具のレビューなど。野生生物ネタも
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新坂東大橋〜渡良瀬遊水地 [サイクリング] 2010/1/1

走行距離:約126km
タイム:
新坂東大橋7:40〜渡良瀬遊水地11:05-12:30〜藤岡大橋12:50-13:20〜刀水橋17:35〜新坂東大橋19:20

 
より大きな地図で 100101新坂東大橋〜渡良瀬遊水地 を表示

元旦恒例のサイクリング、今回は渡良瀬遊水地を目的地に決めた。実家からだと往復200kmになってしまい自分の脚では無理なので、利根川CRの新坂東大橋を基点にしてコースを設定した。単純な往復だと面白みが薄れるので、帰路は渡良瀬川CRを使う。

北関東特有の北風が追い風になり下り勾配も手伝って行きは楽々、帰りは当然その逆となる。調子に乗って遠出しすぎると帰りで地獄を見ることになってしまうというわけだ。

新坂東大橋下流左岸の土手の近くに車を置く。マイリカンベントをCR上に押し上げる。予報は曇りだったが良い方に転んで青空が広がった。気温は氷点下で風が少々。漕ぎ出せばすぐに体は温まるだろう。

快晴
快晴

島村の渡しでいったん広瀬川を越える。カーブを曲がって広瀬川に入る時、ノーリードの犬2匹がこちらをじろりと見た。嫌ーな予感がした通り、背中を見せると獣どもは吼えながら追いかけてきた。飼い主は何の反応もなし。この手の阿呆は毎回いて困る。ペダルを踏み込んでぶっちぎった。

刀水橋ゴルフ場の脇を通り過ぎ、刀水橋を越える。ここから先ははじめて走るコースだ。男性2人とすれちがいざまに「楽そうだなー」という声が聞こえた。いや案外そうでもないんですよ。脚ばっかり疲れるし。

東北自動車道を潜ると、その先は未舗装路で私のリカでは走れない。しばらく土手を押して進み、適当な場所から一般道に降りる。谷田川左岸の土手を下っていく。ゴルフ場沿いの車道だが車の往来はほとんどなく走りやすい。

正面に見えてきた土手を登ると目の前に広々とした水面が現れた。渡良瀬遊水地の谷中湖だ。10:40、道の駅「きたかわべ」で小休止をとる。

渡良瀬遊水地遊水地の駐車場に移動して駐輪した。湖の中を貫いて遊歩道があるので、徒歩で湖中央の島を見学に行く。

釣り人南側の護岸では釣り人が多い。

アケビ棚失敗アケビ棚失敗の図。強風のせいか?

西側の護岸は殺風景なコンクリで眺めても潤いはない。一方、東側はヤナギやヨシが生えていて良い感じだ。

野鳥観察場こんな施設があった。水位監視と野鳥観察とを兼ねている。

カモの群れ穴を覗くとカモが群れていた。波も穏やかで過ごしやすそう。

遊歩道内は自動車・バイクは進入禁止だが自転車は問題ないようでサイクリストがたむろしていた。駐車場まで戻り今度は自転車で遊水地の北側に抜けよう。

谷中村跡地谷中村遺跡とやらがあるので見に行く。足尾鉱毒事件の煽りを受けて潰された村の跡だそうだ。村役場跡の高台に立ってみる。広大な枯れヨシ原が木々の向こうに広がり、風で静かに揺れている。

北上して渡良瀬川の藤岡大橋に出た。近くのコンビニで食料を買い、風を避けて土手から川辺近くに降りて補給する。

渡良瀬川CR渡良瀬川CRを遡っていく。風が強くペースはがくんと落ちる。堤防の改修工事中のためにCRは通行止めになっていて、しばらく下道を走らされる。50分程も走り、渡良瀬大橋でようやくCRに復帰した。

福寿大橋上流福寿大橋を渡る途中、河川敷にプールのようなものを見る。なんだろう。この辺は足利市の中心部で人が多い。持ち主の手を逃れた凧が土手の上を飛んでいった。

ハイイロガン?
見慣れない水鳥がいた。断定はできないがハイイロガンのようだ。

当初の予定は蛇川〜石田川CRに入ろうかと思っていたが、国道がそこそこ走りやすかったのでなんとなくそのまま南下する。途中で暗くなりライトを着けての旅になった。GPSを横目に気の向くまま、太田市の街中を抜けて刀水橋に出た。

中島橋下流残り20km程が遠い。山用の鍛錬は続けているが自転車は怠けているせいか思うようにいかない。比べるようなものでもないが、時間当たりの疲労度は山行の1.5倍はあるだろう。疲れ果てて真っ暗な土手に座り込んで遠くの灯を見ていると、哲学的な台詞が浮かんでくるような気がする(気がするだけ)。だましだまし、計12時間近い行動の末に車にたどり着いた。

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山と谷、の無限性について

飯豊川第一ダム

画像は飯豊川第一ダムで、本題とはあまり関係ない。11/8は 焼峰のウジノ沢を遡行した。焼峰の他の沢の経験からすると単独行はちょっと厳しいかな? という事前の予想だったが、まずまず無難にやれた。当然安全第一で、パートナーがいれば挑戦しただろう滝も巻いた。どの水準でリスクをとるかという判断も単独行を楽しむ一つの要素だからそれはそれで構わない。

焼峰山は下越の一角、1000m程度の地味な低山とはいえ、やはり飯豊連峰に連なる山だ。日帰りで十分に楽しめ手ごたえのある沢がいくつもある。今回のウジノ沢で4本目を数えた。主要な沢はこなしたとはいえ、支尾根に上がる沢や遡行済みの沢の支沢まで含めると、遡行価値のありそうな沢はまだいくつも残っている。

「山は一つだが谷はいくつもある」という表現をどこかで聞いた。山頂を踏むことだけに価値を置くピークハント的な姿勢への揶揄かもしれない。沢屋なら同意したいところだが、実のところこの言い回しはあまり正確じゃない。「谷」に対比されるべきは「尾根」なので、谷が複数あるなら同じ数だけ尾根があることになる。それはともかく、尾根一つへだてれば個性が違う谷がいくつもあって、それそれに面白そうだ。焼峰山という小さな山だって、何度来ても未踏の訪れてみたい場所がまだいくつも残っているということになる。

山一つでこの有様だ。日本各地の山まで考えたらもうきりがない。一生かかってもやりつくすのは無理というもの。だからこそ、遡行意欲が尽きることはない。
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山の上で昼寝

万太郎山

これほど無駄で非生産的で、なおかつ心地よく充足した時間の使い方が他にあるだろうか。山の上で昼寝することについてである。

計画は朝日の沢を考えていたが予報が悪く少し南下して飯豊の沢に変更した。19日は朝から大雨で飯豊にも行く気にならず、手持ちの地図から谷川・万太郎谷の大ベタテ沢を選択した。沢自体は水量は少なくスラブ滝の登攀がメインで急勾配を一気に登り終わる。終始日陰のせいかあっけない印象で、スラブを登りに来るなら、難易度は落ちるが先日の大スラブ沢の方が良いと思った。

本題は沢にはない。詰め上げた稜線は雲ひとつ、風ひとつ、音のひとつもない完璧な青空だ。遠くの空では猛禽が悠然と旋回する。稜線はくっきりと空を画し、谷川岳の肩ノ小屋まで良く見えた。いつものように乾杯し昼食を済ませた。酒も切れてさてすることがなくなったという頃に「昼寝しようや」とT子さんが言い出す。まったくこの人は、ハードなクライムもこなすくせにこういう緩い提案もさらっと言ってのけるのが心憎い。もちろん承諾する。

岩にもたれかかってじっとしていると汗ばむくらいの穏やかな陽気だ。いつしか眠りに落ち、気がつけば小一時間が過ぎ去ってしまった。暑からず寒からず、極上のひとときだった。

改めて考えるまでもなく、「食う・寝る・出す」のが人間の基本的な欲求なわけだ。山では大なり小なり制限を受けながらそれら欲求を満たそうと工夫することになる。食事はもちろん山での重要な楽しみだ。睡眠や排泄だって、やむにやまれぬ義務仕事に終わらせないで快楽を求めたっていいはずだ。時間に余裕があれば山で昼寝も楽しいだろう。重力に逆らって岩にしがみついたり、水をかぶりにいったりするのに比べれば、よほど自然でまっとうな楽しみ方ではないだろうか。
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[LEDランタン] GENTOS EX-777XP

 GENTOS EX-777XP

テント場で使ったら割と好評だったのでご紹介する。単1電池を3本使う。定価は4,000円。280ルーメン、と言われても明るさは実感しにくいだろう。テントの中で地図が読める程度の明るさは確保できる。宴会をするには申し分ない。LEDランタンとしては最も明るい部類に入る。

テントの中でガスやガソリンのランタンを使うのは危険が大きい。その点、火事の恐れがないLEDランタンは安心して使える。空気も汚さない。

ランタイム72時間は公式の数字で、実用的にはその半分というところだ。重量は電池込みで560gもあるので、山行時に携行するのは考えにくい。前泊で使うのが妥当だろう。

画像の通り、ホヤの部分を分離して、底面のフックで天井から吊り下げることができる。下に影ができないのが良い。実際に持ち歩くことはあまりなく、吊り下げる形で使うのがほとんどだ。

現在はさらに大型で明るいEX-888TFというタイプも出ている(値段も高い)。評判は良し悪しがあるようなので買い換えるほどではないような気もする。
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森吉山の名渓2つ

10/11 [連瀬沢左又] こめつが山荘6:10〜連瀬沢入渓7:30〜登山道10:00〜森吉山10:45〜こめつが山荘12:45

10/12 [桃洞沢〜赤水沢(下降)] 野生鳥獣センター6:00〜桃洞滝6:45〜稜線8:30〜兎滝10:20〜野生鳥獣センター12:10

赤水沢

秋田の森吉山へ行ってきた。初めての山域でもあり、まずは有名所を押さえたい。11日は単独で連瀬沢左又から森吉山山頂へ、12日は会の仲間と一緒に桃洞沢〜赤水沢の「天国の散歩道」で締めるという内容だった。

前夜泊る予定だったこめつが山荘は改装中で入れず、初日からテントを張ることになった。夜間に雨が降って不安になったが連瀬沢は増水もしておらず、順調に遡行できた。前後のゴーロが長いものの、核心のナメ滝の連続は気持ちの良いところだ。曇天と風で寒く、ほとんど休まず2時間30分で遡行終了した。ガス中の森吉山山頂を踏む。下山路はこんな天気だというのに登山客が次々登ってくる。ゴンドラから上がって来ているようで軽装が多い。下山後、縦走の3人を迎えるために車を野生鳥獣センターへ回す。泊まりに使ったオートキャンプ場は無料の割に綺麗で良い所だった。

桃洞沢〜赤水沢は文句なしの名渓だ。特に下降の赤水沢は、km単位でナメが延々と続く。長らく沢登りをやっていても初めて見る光景だった。同行の3人にも喜んでもらえたようで、良かった。兎滝から下部は、沢の中を一般の観光客が長靴でジャブジャブ歩いてくるのにも驚かされた。入門者向けとしてこれ以上の渓はそうないだろう。もっと近距離にあればなあ。

 

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シトリックアミノプロ アスリートウォーター

シトリックアミノプロ アスリートウォーター

以前、粉末状のタイプをサンプルでもらい、食べてみて「不味ッ」。それきりになっていた。これは水に溶かしてスポーツドリンクとして飲め、味も悪くない。生化学的な話はうといのでどうこうは言えないが、確実に効いているという実感はある。へとへとになっていても飲めば足が動くようになる。やや割高なので厳しいルート限定かな。
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秋風の大スラブで汗をかく

檜又谷大スラブ沢

今日は檜又谷の大スラブ沢を登ってきた。「沢」がつかない名前の方が一般的のようだ。それも納得で、水はあるかないかのチョロチョロで貧弱そのもの。この沢はスラブ登りを目的に入るようなものだ。

一口に沢と言ってもいろいろあり、私はどちらかというと水量の多い沢、ゴルジュの沢が好みだ。とはいえ、寒くなってきたこの時期なら沢らしくないこんな沢も良いと思える。良く晴れた秋の空の下でどんどん高度を上げていくので息が上がり体は熱く汗も出る。

ところで最初の20m位の滝はobt君にビレイしてもらって左壁を登った。唯一の滝登りらしい滝登りだった。登り自体は問題なかったが、支点にセットしたカムが回収不能になってしまう。セットした時点で失敗したかなと思ったので覚悟はしていたが、これは痛い。
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吾妻/前川大滝沢 2009/9/27 [沢登り]

詳細は会のサイトで
タイム:入渓6:40〜1330m支沢出合(遡行終了)10:20-11:40〜滑川温泉12:30

 前川大滝沢
滝の裏に……?

去年から数えて3回目の大滝沢に行ってきた。あいにくの曇り空で寒くても、文句なしの美渓の評価はゆるがない。足の揃った3人だと4時間かからず終わってしまった。このペースなら当日日帰りでも行けるかな。

わざわざPFDを背負ってきたので、寒かろうが冷たかろうがウォータースライダーは断固としてやる。おかげで良い動画が撮れた。下部の水量の多いところでもやってみたかった。今度は暑い日に来たい。

右岸から入る支沢の出合で遡行終了とし、寒いので焚き火を起こして温まり休む。余裕のある遡行ならこういうのもいい。

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はじめての朝日の沢

荒川東俣沢左俣

朝日連峰の荒川東俣沢左俣を遡行した。この水系ではどちらかというと中俣沢の方が入渓者が多いようだ。実際地形図を見ても中俣沢の方が岩記号がきつい。でも今回は東俣沢にした。せっかく朝日の沢に初めて入るのだから、荒川の本流を詰めてみたいと思った。朝日連峰の盟主・大朝日岳に突き上げているというのもいい。

同行者は例によってfuutaさんだ。記録によれば標準2泊、3泊以上しているものもあるが、タイムを見る限りこの2人なら1泊でいけるだろうと判断した。

中俣沢出合までの本流は要所で厳しく、fuutaさんに難しいところをまかせる格好になってしまった。渓谷の美しさは絶品ものだ。東俣沢に入ると幾分か楽で登れる滝も多い。中間部の大ナメは見事な光景だった。

初めて入った朝日の沢は、距離が近いせいか飯豊の沢に良く似た渓相だと感じた。谷は深く岩盤は美しく、巻きは厳しい。森林限界は飯豊より低いようで、源頭部から続く草原をしみじみ登り、咲き残った高山植物に励まされながら登山道に出るといったラストはなんとも爽快な気分だった。大朝日岳を含む主稜線は秋空の下で展望は最高、おかげで長い下山もなんとか耐えられた。

飯豊との比較で言えば山がそれほど入り組んでいない分、取り付きやすさはあるようだ。もちろん難渓もあるだろうが、日程が取りやすいなら後は腕との相談だ。新潟からだとアプローチもしやすいし、また朝日に来たいなと思った今回の遡行だった。

 

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効率よく休む

阿武隈川南沢

阿武隈川の南沢に行ってきた。人気ルートで残置は多い。滝登りのゲレンデ風の沢で、新潟で言えば弥彦の滝ノ沢のような位置づけだろうか。あちらよりは明るい沢で快適ではある。

帰り道、obt君が運転を買って出てくれたのでお願いした。「朝はほとんど寝ていたので……」と申し訳なさそうに言ってきたので要所でナビをする。もちろん責める気はない。むしろ要領の良さに感心している。

しんどいときに耐え忍ぶのは美徳でもなんでもない。楽できる場面は楽をする、休める時に休むという姿勢は身の安全のために大切なことだ。ただでさえ日帰りの山は朝が早い。寝ぼけ眼では十分な働きは期待できない。移動は単なる手段で、言うなら無駄な時間だ。眠いなら寝て体を休め、体力十分で本番でベストなパフォーマンスをしてくれるのが一番いい。

ついでに言うと、同乗者が寝てしまうのは運転手を信頼してくれているからだと思っているので悪い気はしない。私自身は不安な運転だと心配になって眠れなくなってしまう。

休める時に休む、という姿勢は効率の追求にもつながる。沢登りの最中にも効率よく休める場面はいくらでもあるはずだ。パーティーが多くなると隊列が間延びして後続を待つような場面がしばしばある。こんな時は座り込むとか、岩に寄りかかるなどして行動食など食べながら待てばいい。登攀中の待ち時間も突っ立っていないで休みなり栄養補給に当てるべきだ。セカンドをビレイする時だって、座れる場所なら座り込んでしまう。座れなければスリングに体重を預ける。リードのビレイですら、落石の危険がない場所なら座ってしまうこともある。

だらしないと思いたければ思えばいい。ちょっとした場面での小さな休みを積み重ねることで大休止が減って全体の時間の短縮につながる。結果、体力が温存されて難しい場面でのフルパワーの発揮につながると思っている。

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