流れに逆らう

新潟発、アウトドアスポーツの記事を少々。沢登りと自転車(主にMTB)など。
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谷川/東黒沢〜ウツボギ沢右俣右沢 (沢登り) 2017/08/14

タイム:白毛門駐車場6:20〜丸山乗越8:51〜ウツボギ沢出合9:20〜1790m(大休止)11:55-13:20〜登山道14:00〜下山16:43

同行者:なし

 

●行動

おひとり気ままな沢歩き。ウツボギ沢の左俣は去年登っている。こちらは小滝が多く楽に登山道に出られるのが良いところだ。ただ渓相が単調で印象にはあまり残らなかった。それと比べると右俣は滝の数こそ減るものの目立った滝がいくつかある。多少緊張する場面もある。1520mの二俣は右を選択。上部には30mくらいのナメ滝があった。詰めは尾根に出て20分くらいの藪漕ぎになる。とはいえ笹混じりの薄いブッシュでそれほど苦ではなかった。

 

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下田川内/仙見川中俣沢 (沢登り) 2017/08/07-08

タイム:8/7 林道終点6:00〜赤倉川出合8:11〜410mBP14:12

    8/8 BP5:30〜690m支沢出合8:06〜1060m登山道10:08〜加茂川第2貯水池13:46

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

 水量豊富で渓相は美しい。変化に富んだ充実した川だった。人里離れた奥山に分け入った気分が味わえる。

 今回は本流を忠実には詰めず、滝もあまり登らず、泳ぎも足りず、という体の中途半端な記録になってしまった。条件に応じて臨機応変に対処するというのも沢遡行の醍醐味ではあるだろうから、その意味では参考になるかもしれない。

 

●行動 8/7

 アプローチはクルマ2台を使った。1台を加茂川水源地に置き、もう1台で仙見川渓谷へ向かう。林道終点には3〜4台程度のスペースがある。踏み跡をたどっていくうち、寄草沢と赤倉沢の中間位で踏み跡が分からなくなってしまい沢に降りた。途中でかなりの数のヒルが張り付いてきていたので川流しの刑に処する。

 

朝から暑いので積極的に水に浸かりながら進んでいく。しかし途中で通過不能のゴルジュなどあったので思いのほか時間がかかってしまった。

 

 赤倉沢、静川と支川を分けてもまだまだ本流の水量は多い。沢というより川といった大らかさだ。

 しばらくは穏やかなゴーロが続いて通過に問題はない。問題があるのはブンブン飛び回る吸血鬼ども(アブ)である。100匹以上に集団ストーカー状態で常時つきまとわれてドッタンバッタン大騒ぎ! ろくに休憩もとれやしない。せっかくの渓谷美を楽しむというほどのゆとりが得られないのは惜しいことだった。

 

静淵に着いた。50mほどの長さだそうで、さっそく泳ぎにかかる。ネット上の情報だと数カ所で足がつくとのことだったが、この日はそんな気配もない。両岸はほとんどとっかかりがなく休めるようなポイントがない。半分ぐらい進んだところで前進困難になり、あきらめて戻ることになった。水量が多かったのだろうか? 私たちの泳力不足は否定しないけど‥‥

 労力を費やして「何の成果も得られませんでした」となると疲れが一気に襲ってくる。少し休み、左岸を巻いて懸垂で降りた。

 

 

タナイの滝(たぶん)は見るからに無理そうだが一応泳いでみる。予想通り泡立つ流れに押し返されて無事敗退。左壁を登って巻いた。ちょっとした淵を泳ぎきれず巻いたのがもう一箇所あった。今日はやはり水量が多いのだと思うことにしよう。

 

ちょい泳ぎで越える小滝や淵はいくつもある。このくらいだと気楽でいい。

 

4m滝は左岸巻き。他の記録にあるヨコムネの滝CS4mというのがよく分からなかった。記憶にない。これか? と思ったが形が違いすぎる。いつの間にか通過していたらしい。

 

400m付近から沢がまた開けてきたので釣りを始めた。私はダメだったがパートナーのおかげで何匹か確保できた。左岸から支沢が入るあたりで良いテン場があったので本日は幕とした。

 

焚き火に着火する。昼間から飲む酒、持ち寄ったツマミ、イワナは塩焼きに刺身に素揚げに‥とお決まりのコース。シチュエーションは快適そのものだった。ふわふわしたいい気分で眠りにつく。と、状況は夜半に一変する。台風が近づいたのを受けて強風が暴れ出したのだ。寒くはないが煽られまくるツェルトがひたすらうっとうしい。うるさい。おかげでろくに眠れず気だるい朝を迎えることになってしまった。

 

●8/8 

5:30スタート。朝が遅い私たちにしては稀に見る早出だ。

しばらくはゴーロで距離を稼ぐ。

核心に入ると10〜20mクラスの滝が連続するようになる。これは登れず右岸巻き。

 

これも見るからに無理。右岸から簡単に巻ける。

 

これは右からトラバース気味に越えた。

 

全般に巻きは取り付きやすく割と短時間で済む。が、いくつもこなすとそれなりに体力を使い、さらに暑さでまいりそうになる。沢に戻るたびに水浴びをしてしのいだ。

 

事前の予報では昼前から雨が降り出し、午後には強くなるとのことだった。寝不足でいまいち調子が上がらなかったという事情もあり、本流を忠実に詰めるのは止めにして早めに登山道に出ることにした。そんなわけで白糸滝は幻に終わった。

690mで左岸から入る枝沢に入る。細い支流でもそれなりに滝が出てきて楽しめた。登ったり巻いたりしながら標高差350m位を約2時間で登り登山道に出る。少し前から予報通り雨が降り出していた。途中の砥沢ヒュッテで一眠りしてから加茂川水源地へと下っていった。

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飯豊前衛/大石川東俣川三吉ノ沢〜ブナイデ沢下降 (沢登り) 2017/07/31

タイム:林道ゲート前6:02〜林道終点6:33〜900m付近(大休止)10:55-13:08〜955m尾根乗り越し13:19〜林道終点15:50〜林道ゲート前16:12 ※ゲート前からの林道往復はMTB利用

同行者:なし

 

 

●まとめ "試される小渓"

掘り出し物だ。あまり記録を見ないのが不思議なほど充実した沢だった。前半はゴーロとやさしい小滝がたまにある程度の単調な渓相だった。後半、上部二俣あたりからの標高差250mほどの区間が核心になる。大小の滝が次々にあらわれ源頭近くまで嫌になるほど登らされた。いちいち数えてはいなかったが20個以上はあるだろう。そのつど登るか巻くかといった判断を迫られる。力量を試される。面白い。

規模は小さくても遡行価値は十分にあると思う。日帰りで遊べる沢では上位と言っていい。難度としては直登にしても巻きにしてもそれなりに危険な場面があり、下降の問題もあるので初心者向けではない。

前半退屈→後半興奮という構成は隣のブナイデ沢にも通じるものがあった。そのブナイデ沢は今回下降した部分はほとんどゴーロで降りやすく、下降むけである。

 

●行動

久々の単独行となったこの日は、近場の未見の適当な沢で涼むことにする。計画した時点では暇つぶしになればいいやという位の気持ちで内容にはあまり期待していなかった。

大石ダムの管理棟を過ぎ、しばらく林道を走るとゲートがあるのでクルマをとめる。ここから林道終点までの約4.5kmはMTBに乗る。群がるアブに追われるようにして約30分で到着した。

 

橋の下で東俣川本流を渡渉して三吉ノ沢へ入渓した。

 

少し行くと流木が詰まった3mがかかる。ここは左壁から登れ、帰りはクライムダウンも可能だった。

 

ブナイデ沢との二俣を分けて三吉ノ沢へ入っていく。

 

序盤の雰囲気はゴルジュっぽいが特に問題になるような場所はなし。時々あらわれる小滝を適当に登っていく。

 

1時間ほど歩いたところで現れる8m滝は登れそうにない。両岸急傾斜で右岸の弱点となる草付きから巻くことになる。取りつきのスタンスに乏しいので注意したいところだ。

 

赤岩の滝4mは釜に胸までつかって左側壁に取りつく。微妙なバランスを要し、直登できたことに満足して充実度UP↑

 

2段の滝8mは上段が難しい。登れそうな感じもしてトライしてみたものの、ドバドバシャワーに耐えかねて敗退し左岸を巻く。悔しい!

 

癒し系っぽいナメと小滝。こういう風景がときどき見られて審美的にもそこそこ目が潤う。

 

590mの二俣近辺から滝の出現頻度が高揚感とともに増してくる。左俣にかかる小滝を登った直後に本ルート最大の2段20m滝が現れた。これは登れないので右岸から高巻く。

 

左右両方からトライしてみても登れなかった2段15mほどの滝。単独だと"あと一歩"で突っ込めなくなるのは仕方ない――と自身に言い訳しておこう。

 

標高900m近くまで延々と途切れずに滝が続く。大体は登れるが登れないのもいくつかはある。思い切りシャワーを浴びて登る滝、コケを落としながら登る滝もあった。終盤は「もういいよ」と言いたくなるくらいに滝が続いた。まるで期待していなかっただけにこの密度の濃さはちょっとびっくりだ。

 

源頭近くの水が枯れる直前で大休止を取ることにした。ここまで上がればアブもいない。寝不足気味で気分が悪くなっていたので一眠り、のつもりが気づいたら1時間以上の爆睡である。寝転んだまま見上げれば木々に囲まれた狭い空。足元にはわずかな水音を立てる清流。真夏なのに暑くもなく寒くもない。こんな場所で昼寝できるのは幸せな時間だなと思う。

 

支尾根を乗り越してブナイデ沢へ下る。途中1箇所の懸垂があったほかはおおむねスムーズに下れて1時間ほどで本流に出た。その本流も滝が2つあるだけでほぼゴーロなので下るにはちょうどいい。尾根から2時間30分ほどで下降完了し、ふたたびMTBに乗ってクルマへ戻った。

 

 

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妙義周辺/墓場尻川左俣〜右俣下降 (沢登り) 2017/07/24

タイム:いづみ橋8:26〜三俣10:16〜林道12:14〜右俣1150m付近(大休止)12:37-13:40〜下山16:33

同行者:fuutaさん、anne21さん

参考:豊野則夫(編著) 2016. 沢登り銘渓62選 山と渓谷社

 

●行動

 今回は初顔合わせのanne21さんを加えた3人Pで、近年人気らしい墓場尻川を訪れた。

 めがね橋の駐車スペースへ着くと既に一台とまっていて、2人Pが出発するところだった。平日の沢で他の人に会うのは珍しい。

堰堤からははっきりした踏み跡をたどって入渓できる。

 

序盤から現れる幅広のナメがうれしい。

 

人間ブリッジするお二人を後ろから撮る。腰まで浸かって真ん中を行く方がラクでした

 

二基目の堰堤は右岸側から越えた。

 

6m滝を登る。ここはホールドが細かく、念のためロープを出した。

 

8m巨岩CS滝はfuutaさんが滝下でしばらく眺めていたが結局巻き。左岸から簡単に越えた。

 

三俣を左に入って少し行くと3段の滝がかかる。

流木のかかる1段目は問題なし。2段目は水流脇のわずかな凹凸を拾いフリクションを効かせて越える。難度的にはここが核心か。3段目はツルツルの釜に胸まで入ってポットホールの縁をつかんで取りつく。ホールド乏しい上部を慎重に登った。

 

左俣に入っても随所にナメが出てくる。曇り空になってしまったのが惜しい。

 

ボルダーチックな小滝を登るanne21さん

 

雌滝は右岸斜面を登って巻き道に入る。登攀ルートもあるようだ

 

本流・枝沢を問わず石積み堰堤がいくつもあるのがこの沢の特徴だ。気分良く登れるものもあるし、コンクリ製と違って景観的にそれほど違和感がないのは評価したい。

 

雄滝を眺めたところで本流は終わり。手前で入っている左岸枝沢を詰めて林道に出ることにする。

 

林道を少し歩いて右俣に降りる。水流が出てきたところで大休止を取った。

 

右俣の目立った滝はこの10m位か。三俣までロープは一切使わず、これほど下りやすい沢もなかなかないと思わせるスムーズさだった。

 

本流の8mCS滝を懸垂で降りる。降りながら観察したところ、直登もあるいは可能かもしれないと見た。誰かやりませんか?

 

少し下流の枝沢から林道に出てそのままいづみ橋へと下って今回の沢行を終わりとした。

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朝日前衛/鼠ヶ関川右俣〜南鼠ヶ関川下降(途中まで) [沢登り] 2017/07/10

タイム:駐車場所7:00〜300m二俣8:00〜460m二俣10:30〜520m付近大休止11:20-12:50〜830m登山道15:00〜下山18:40

同行者:fuutaさん

 

●まとめ "幸福度の高いゴルジュ"

水圧に押されながらも恐怖心を覚えない程度の水量。何度も水に浸かり時に泳ぐ。登攀はほどほどに楽しめる。両岸は迫りくるゴルジュ地形で緊張感があって行く先は見えない。ーーという感じの手頃で楽しい水遊びのできる沢が鼠ヶ関川右俣である。気温の高い日で天気が良ければ最高に快適な遡行が楽しめるだろう。滝はほとんど登れたが、流木が詰まっているような滝が多いため、年によって姿や登り方は変わってくると思われる。

なお、左俣は去年遡行していてこちらも見どころがあって面白い。

今回中途半端に下降した南鼠ヶ関川の方は、登れそうにない大滝を別とすればおおむね平凡な渓相だった。遡行しても面白みは少なそうだという感想だった。

 

●行動

 関川登山口へと向かう林道の途中の分岐を右へ入る。道は山腹を巻いて鼠ヶ関川へと降りていく。川にかかる橋の手前のスペースに駐車して出発した。

 

橋の上から見ると穏やかな森の中の小川といった雰囲気だ。この先のゴルジュの気配はうかがえない

 

少し歩くとゴルジュに突入する。流木の詰まった小滝は去年とはちょっと形が変わっている。3つの小滝は最後の水流をまたぐ場所でちょっと緊張させられた。

 

腰まで浸かるような場面が頻繁にある。水はぬるいので積極的に入りにいく。

 

泳いでとりつく流木の小滝。釜は泡立っていてそこそこ流れがある。念のためロープを使った。

 

ゴルジュ内は小滝と落ち込みが続く。特に難しいところはなくすいすい進んでいく。

 

左俣を分けてもゴルジュが続く。晴天下の遡行は五感の全てが上機嫌に刺激されてハイテンションになる。この上ない快楽だ。

 

ちょっと厄介な5m滝が現れた。パートナーが"投げヌンチャク"で上の枝をたぐりよせて腕力で右壁から滝上へと抜けた。まともなホールドスタンスに乏しく、かなり強引ではあったが最適解と言えそうだ。セカンドの私は確保されているとはいえ、枝が使えない状況では水流方向に振られてしまって同じルートは登れない。仕方なく左に移動し、ハング気味の水流沿いをA0しつつ無理やり越えて突破した。複数人で来るならこの滝が通過のポイントになりそう。

 

そして雪渓が現れた。今にも崩れそうで怖いので脇からすり抜けてやり過ごした。

 

簡単に登れた2段の滝。この辺りを最後に沢は平凡な景色となる。

 

上部の二俣を右に入った。右の沢床は高いが水量比は1:1に近い。

 

二俣の手前で8m滝が現れた。登れそうにないので右岸から高巻いた。

 

右俣に入ってすぐ大休止をとった。その後は滝もなく高度を上げる。

 

詰めのルート取りが適切でなかったようだ。早々に水が枯れて尾根上の長い(標高差150m位)藪漕ぎになってしまった。都合の悪いことに私に熱中症の症状が出たらしい。途中でどうにも力が入らなくなった。10mゆっくり登っては5分休むといった具合で歩みは遅々として進まない。やっとこさ尾根上の道に出た時には15時になっていた。

 

時間が押しているのでこのまま道を下ろうかとも少し考えたが、暑さにうんざりしていたのでやはり沢に降りる。本流に到着するやたっぷり水浴びをしてクールダウン。ようやく体がまともに動くようになった。

 

林道横断地点まではいくつか滝はあるものの特に問題になるような難所はない。横断地点を過ぎると勾配はどんどんゆるくなり、10mほどの堰堤が登場した。これを懸垂で降り、下の小滝をいくつか降りると地形図上の滝と思われる地点に着く。

 

2段15mほどの滝は左岸の斜面を懸垂で降りた。下から観察すると下段は容易だが上段は無理そうに見えた。

 

これで滝場は終わりかな〜? と気楽に思い込みかけたら見事に裏切られた。少し下に行くと谷がぎゅっと狭まる。その暗くて狭い谷間の向こうには、ぽっかりと抜けた空間が地獄の門のように口を開けていた。門の向こうの景色から推測すると落差は軽く30mはありそうだった。ロープを2本つないでも足りるかどうか分からない。落ち口まで行って下降の可能性を探りたいところだが、手前には3mほどの小滝がある。これもつるつるでいったん降りると登り返しが困難になりそうだった。時刻は既に17:30。日が長いこの時期でも試行錯誤している余裕はもうない。

 

「まずいな」口に出した。これ以上つっこむのはまずい。下手を打ったら今日中に帰れなくなるおそれがある。そう腹を据えたら次の行動はすぐに決まった。林道に逃げよう。ここからなら左岸をまっすぐ登れば近い。結構な急斜面だったが、ピンチを自覚した火事場のなんとかのせいなのかスルスルと登りきれた。ともかくも安全地帯に出たという安堵で息をつく。

 

林道をしばらく歩き、c316の手前で分岐する林道(途中から廃道)と水路跡を使ってふたたび沢に降りた。駐車場所までは何事もなくスムーズに戻れた。

 

詰めのルートミスおよび沢下降でのグダグダのせいで無駄に時間と体力を使ってしまった感がある。遭難一歩手前だったとも思う。そこは反省材料にしておくとして、遡行した鼠ヶ関川はとても良い沢だったということは確信を持って言える。もう一度来る機会があるなら、もう少し手前の枝沢を詰めてみるというのもいいかもしれない。

 

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朝日前衛・鷲ヶ巣山/長津川小玉沢左俣〜大玉沢下降 [沢登り] 2017/6/26

タイム:柳生戸堰堤7:13〜小玉沢出合8:00〜470m二股9:19〜830m付近(大休止)12:10-13:13〜910m尾根乗り越し13:34〜下山16:47

同行者:fuutaさん

 

■まとめ

小玉沢は狭い谷筋から想像できるように水量は少ない。天気の悪さのせいもあって見た目的にはぱっとしない陰気な印象だった。標高470mで分かれる二股から先が左俣の核心部となる。大小の滝が連続し、ロープを出す滝や登れない滝がいくつかあってそれなりに手応えがあった。全般的にはおすすめするという程ではないけれども、トレーニングの場としては価値のある沢だと思う。

大玉沢は上部にいくつか滝があって懸垂下降3回で下った。下部は長いゴーロが続く。下降しやすい沢ではあった。

 

■行動

才ノ神峠を越えて柳生戸堰堤前に着く。ここまでくる長津川の谷筋にはかつて集落があったそうだ。現役らしいログハウスも一軒あった。よくまあこんなところにという感じの山奥である。堰堤下の駐車場所は湿っぽく、着替え中にもヒルがよじのぼってきて落ち着かなかった。なお、ヒルに襲われたのは堰堤の付近だけで、沢の中ではほぼ姿は見なかった。

 

10mほどの堰堤は左岸側に巻き道がある。

 

本流は腰まで浸かる淵がある程度で通過に支障はない。小雨が降ったりやんだりで本流の水量が心配になる。

 

出合に小滝をかける小玉沢に入っていく。

 

二股までは間隔をおいて適当に小滝があらわれる。

 

2段12mほどの滝があらわれた。上段は登れそうになく右岸を巻く。

 

巻いたのを別にすれば簡単な滝ばかりで、初心者向けかな〜と思っていた。――この段階までは。

 

470mの二股を左に入り、50mほど登ると小玉沢の核心部に入る。地形図を見て多少の滝はあるだろうと予想はしていた。していたからこそ遡行対象に選んだということもあるが。

 

とても登れそうにないスダレ状の滝だ。右岸のヒドに入り、滑りやすい湿っぽい斜面をヒイヒイ言いながら慎重に巻いて沢に戻る。

 

登れそう…なナメ滝ではあるけど途中で危険と判断して降りた。これだけではなく、登れるか登れないか、ロープを出すか出さないかといった微妙な判断をさせられる滝が続く。パートナーの肩を借りて取り付いた滝もあった。

 

これはちょっと無理。両岸草付きのゴルジュ内なので少し戻ってから巻いた。

 

これは途中まで直登できたが上部は厳しく、結局はブッシュを頼りにすることになった。

 

核心部の通過に3時間かかった。振り返ればまずまずの手応えがあった。勾配が緩んで核心が終わった気配なので、830m付近で大休止をとった。

この日は山頂までは行く気がなかったので、適当な場所から尾根を乗り越して大玉沢へと降りた。

 

大玉沢は上部はそれなりに滝があり、三回の懸垂下降が必要になった。下部は緩くて長いゴーロが続く。釣り人らしい足跡があることからも入りやすい沢ではあるだろう。とはいえ石が滑りやすいので気楽な歩きとはいかず、何度か転んでしまった。

 

 

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谷川/大源太川北沢本谷 (沢登り) 2016/10/16

タイム:駐車場7:00〜入渓7:40〜三俣11:30〜大源太山14:00〜下山16:00

同行者:梅さん、くまくまさん

参考:豊野則夫(編著) 2016. 沢登り銘渓62選 山と渓谷社

※画像は梅さん・くまくまさんから頂きました

 

●行動

すっきりした滝登りを楽しめる北沢本谷に行ってきた。

同行のお二人とは久々だ。私は一度は遡行しているのでサポートに徹するつもり――だったが、血が騒ぐと突っ込んでしまうのは沢屋の性というものか。

 

紅葉シーズンの日曜ともなると他の登山者が多い。一番奥の駐車場が満杯なので少し手前に駐車した。

登山道を少し歩いて二度目の渡渉点から入渓する。沢に入ると静かなもので、この日は他の入渓者は見なかった。

 

序盤に出てくる四条の小滝は右側から登れる

 

七ツ小屋裏沢出合を過ぎて出てきた5m滝は右壁を登った。取りつきが立っているがホールドは豊富にある。

同行のお二人は右岸を簡単に巻いた。この沢の滝は巻くという選択も取りやすいので初級という評価になっているのだろう。滝を丁寧に登っていくとそれなりに難しい場面もある。

 

狭くて深い谷筋には秋の陽はなかなか当たってくれない。風が強くて少々寒い。でも見上げると、快晴の空には落ち葉がひらひらといつまでも舞い続けていて見とれてしまう。斜面で暖められた空気が谷底にも流れてきたのか、だんだん温くなっていく。

 

3mCS滝は右壁をトラバースして登った。ここはかぶり気味の岩をかわさなければならず、ちょっと難しい。残置ハーケンもあるが特につかまなくても登れる。

 

3m滝をシャワークライムする。途中でスタンスが細かくなるので念のためお助けヒモを出した

 

沢が右に曲がる場所の7m滝は難しくはないが、立っているので念のため確保した。

 

15mナメ滝は左を難なく登れる

 

三俣に着いた。水量的には右の七ツ小屋沢が本流なのだろう。私たちは左の2段25m滝を登る。下段は傾斜のゆるい右壁をノーザイルで登れた。

 

上段はかぶった岩の下のバンド状をトラバースした。水をかぶりながらテラスへ抜ける。滑りやすく緊張するところだった。支点はカムが有効に使えた。

残り5mほどの直上は難しいかなと思い右の草付きを登ったが、これはこれで悪かった。

 

上部は陽当たりが良くなり気持ちいい遡行となる。

 

7mチムニー滝を登る。滑りやすくて見た目より神経を使う。上部の直登は難しく左壁に逃げる。

 

源流部は小滝ともスラブともつかない地形が続く。ロープやお助けヒモを使おうか使わないか迷うくらいの場面がいくつかあった。その辺は自分の判断で、あるいは要求に応じてヘルプを出す。

 

最後は草の多いスラブ登りになる。途中で傾斜が緩いテラスがあった。相変わらずの強風で山頂は落ち着かないだろうと判断し、ここで大休止を取ることになった。上信越国境の山々が一望できるすばらしい場所だ。

休憩後に山頂を目指す。山頂直下は傾斜がきつくなりブッシュを頼りに岩場を登っていく。ダイレクト登頂を狙ったが惜しくも10mほどずれてしまった。

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越後三山/水無川オツルミズ沢 (沢登り) 2016/10/03-04

タイム:10/3: オツルミズ沢出合6:30〜サナギ滝下10:53〜サナギ滝上14:08〜BP14:30

    10/4: BP:6:30〜大滝6:50〜駒の小屋13:30-15:00〜下山18:30

同行者:fuutaさん

参考:豊野則夫(編著) 2016. 沢登り銘渓62選 山と渓谷社

 

●行動

2度目のオツルミズ沢を登った。前回行ったのはいつだっけ…と記録を見たら11年も前だった。あの時は先輩に半ば"連れて行ってもらった"遡行だった。今回は長年のパートナーと一緒なので、また別の課題と緊張感を持って臨めるだろう。

事前に最近出たガイド本の記載に目を通していく。参考にするとはいえ、登るにせよ巻くにせよ行動は現場で、自分の目と頭で判断したい。

 

クルマはオツルミズ沢の出合まで入れた。路面はあと何年もつのかという荒れようだった。最低車高の低いクルマは森林公園手前の駐車場までにしておいた方がいいと思う。出合には1台分の駐車スペースがある。

最初の滝は滑りやすく、フリクション頼みの微妙な登攀だ。

続く小滝は左壁を登る。

釜のある滝は朝から泳ぐのもしんどいので、右岸を巻いて懸垂で降りる。

 

そしてカグラ滝に着く。優雅な美瀑に見えても過去には事故死者も出ているので慎重にいきたい。傾斜の緩い場所からロープを出したので右壁2ピッチの登攀になった。

 

左岸にハングした岩壁がのしかかるミニゴルジュを下から見る。例年は雪渓で埋まっているようだ。前回も巨大な雪ブロックを巻いた記憶がある。小雪の年の10月になるこの日は雪の痕跡もなかった。

そんなわけで突っ込む。ゴルジュ内には3つの小滝があり、どれも渋いがフリーで直登できた。

 

続いて10m〜20mクラスの滝がいくつかある。これらは登れないので左岸を巻き、ナメ滝の手前に懸垂で降りる。

 

サナギ滝を遠望するようになり、高まっていく気持ちを抱えながらいくつかの滝を越えていく。

 

手前のナメ上で記念撮影。下から見上げると「あんな所まで登るのか…」という気分になる。

前衛の滝を右岸のブッシュに入ってやり過ごすとサナギ滝の直下に出る。下半分は登れないので右岸のスラブ状を登り、途中からトラバースすることになる。所々で微妙な箇所があり高度感も出るので怖いところだ。残り三段を残して水際に近づく。この辺りから雨が降ったり止んだりし始めた。風も出てきた。

 

まずはパートナーのリードで飛沫を浴びながら右壁を攻める。途中の一ムーブがちょっと緊張するルートだった。

 

二条に分かれる続く段は水流を渡って右岸側からトラバースで越えた。ここはロープは使わず。

最上段は水流左の垂壁を完全なクラッククライミングで登ることになる。沢登りではなかなかやらないムーブで手こずる。ザックが邪魔になるのでクラックの基部にテポした。空身になって登り切り落ち口に立つ。

パートナーを迎えて懸垂でいったん降りる。登り返して一仕事終えた達成感とともに滝下を見下ろす。ぽかんと開けた空間のはるか下方に歩いてきたナメが見える。圧倒的な高度感と開放感だ。

 

続いて泳ぐ。水量が少ない割に全般に釜が深いのがオツルミズだ。

 

短いゴルジュを越えたあたりで適当な砂礫地があったので、ここで泊まることにした。増水したらひとたまりもない水際だ。本当は大滝の上まで行きたかった。が、1ヶ月のブランクをおいた体は沢登りモード全開には遠く、疲れが出てきていた。サナギ滝登攀の待機中に体が冷やされて震えていたということもある。

風の強い長い夜を寝たり起きたりしながら過ごす。時おり雨がツェルトに当たっていた。

 

10/4の朝が来た。相変わらず風が強い。空は雲に覆われて今にも崩れ落ちそうだ。気勢を削ぐような陰鬱な天気だが、残りの長い行程を考えるともたもたしてはいられない。

出発してさっそく釜で泳がされる。巻くよりは早いのでしょうがない。

 

大滝に着く。下段は登れないので右岸のスラブを登ってトラバースして懸垂で降りる。下降地点のガレた場所からロープを出し、左壁を3ピッチで抜けた。サナギ滝に比べると傾斜は緩くいくぶん気は楽ではあった。

 

大滝の上は河床勾配も両岸の傾斜も多少はゆるくなったようだ。ガスがますます濃くなって視界は15mほどしかない。

相変わらず大小の滝が連続し、そのうちのいくつかは巻かされる。だいたい取りつきやすく低く巻けるので、さほどの苦労は感じなかった。

前回は長い雪渓歩きで終わった区間も今回はわずかにブロックが残るだけなので、沢の全貌を見ることができた。

 

立派な15m滝は右岸のガレから草付きに入って巻いた。

 

高巻き中に左岸の枝沢の連瀑を望む。落差の合計は100mはありそうだ。

 

沢が乙字状に曲がる地点の連瀑は右岸を巻く。

沢に戻るとスケールが一気に小さくなった感があり、終盤に入ったことが分かる。

 

源流部は緊張感もやわらぎ、次々現れる小滝やナメを味わいながら登っていく。もうロープは必要ない。好き勝手なルートを登ればいい。

相変わらずの曇り空で景色はぱっとしない。それでも愛らしい小滝と戯れるたびに「来て良かった」と思う。

 

駒の小屋から降りる水場に出て遡行終了。小屋で一眠りして長い下山の途に着いた。

 

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朝日前衛/鼠ヶ関川左俣〜摩耶山 (沢登り) 2016/09/07

 

タイム:関川登山口7:34〜入渓7:53〜右俣出合8:35〜摩耶山13:28-14:13〜関川登山口15:05 ※登山口から入渓点近くまでの移動はMTB利用

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

下流部の娯楽的ゴルジュ、中流部の威圧的連瀑、上流部の修業的小滝群。変化があってそれぞれに遡行しがいのある面白い沢だった。おすすめしたい。ただし、滝の直登や巻きにちょっと悪いところがある。それなりの遡行技量は必要と思う。

 

●行動

地形図を眺めていて鶴岡市南部の摩耶山が目についた。今回遡行の鼠ヶ関川はもちろん、この辺りの山域での沢遡行の話自体を聞いたことがない。渓流釣りの対象ではあるようだ。1000mクラスとはいえ急峻な山なので、それなりに楽しめるだろうと期待して出かけた。

 

関川登山口には5〜6台程度の駐車スペースがある。駐車してMTBに乗り換え、ダート林道を駆け下る。沢へと降りる分岐に入り、橋の手前のクルマを転回できる場所に自転車を置いた。林業等の現役の仕事道らしく路面はしっかりしていた。

入渓して少し歩くとさっそくのゴルジュが現れる。曇天とダークグレーの壁からなるモノトーンの組み合わせは良い具合に不安をかき立ててくれる。

最初の二つの滝は難しそうな滝相だった。生憎というか幸いというか、どちらも詰まった流木を頼りに登ることができた。

まともな泳ぎになった小滝。ここも流木が詰まっている。

 

二俣までは断続的にゴルジュが続く。

特に難しいところはない。夏の終わりの水遊び気分で楽しくへつり、泳ぎ、登れる。

 

二俣に着く。右俣の水量が明らかに多い。行く先にはゴルジュが続く気配だった。魅力的にも見えた。でも今回は予定していた左に入る。

最初の4m滝は右岸を簡単に巻いた。

 

泳いでとりついたナメ滝。水の冷たさはさほどでもない。

三段の滝12m位は直登困難のため右岸から巻く。

直後に出てきた5m滝は右の凹角を登れる

 

右岸からの支沢が何本か入るあたりはやや平凡なゴーロが続く。

簡単に登れた8mほどの滝

 

c.440付近で、今回のルートでは一番のスケールと迫力を持つ5段42m滝が現れる。

2段目までは容易に登れた。

 

3段目は見事なスリット状だ。その上には難しそうな4段・5段目が見える。目の前の滝はバックアンドフットで登ることもできそうだが、落ちたらけっこう痛そうだしその上は登れそうもない。引き返して右岸の高巻きとなった。

上流部では目立った滝となる7m滝。シャワーを浴びて中段へと上がるパートナーの雄姿を下から眺める。私は上からロープが垂れてくるのを待って楽々登らせてもらった。

 

水が乏しくなる源流部になると、見栄えがしないのであまり写真も撮らなかった。しかし見た目と難度とは別に比例するわけではない。全般にホールドが細かく脆く滑りやすい、要は登りにくい滝が次から次へと現れて大変だった。中にはロープを使う滝、パートナーの肩に乗ってやっと届くホールド、わずか2mが登れず悔しい思いをした小滝もあった。

 

倉沢側との鞍部の登山道に出れば摩耶山頂はすぐそこだ。

展望を楽しみながらの大休止の後、1時間足らずで登山道を下った。

 

 

 

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飯豊前衛/加治川小倉沢〜飯豊沢下降 (沢登り) 2016/09/05

タイム:加治川治水ダム6:22〜小倉沢出合6:47〜c730付近10:05-11:35〜支尾根乗り越し12:05〜林道15:21〜加治川治水ダム15:40 ※林道の移動はMTB利用

同行者:fuutaさん

 

●まとめ

遡行した小倉沢は小滝が多くそのほとんどが登れる。楽しい沢だ。ちょっと工夫の要るミニゴルジュもある。規模が小さい割に満足度は高い。滝の直登には多少の悪さもあり、また道がない山域なのでそれなりに慣れたパーティーでないと時間がかかるだろう。

下降した飯豊沢の中流部より下には10mクラスの登れそうにない滝がいくつかあり、登るなら巻きで苦労しそうだと感じた。どちらかというと下降向きの沢だ。

 

●行動

小倉沢は入渓点から水量少なく貧相な渓相だ。

でも手頃な小滝が続いて割と楽しい。

進んでいくと両岸せばまってゴルジュ地形になる。入口の4m滝はツルツルの右壁にトライしてみたがフリクションの限界を越えられず滑り落ちる。仕方なく左の草付きをごまかしながら越えた。ちょっと敗北気分。

ゴルジュ出口の5m滝は取りつきのホールド乏しくフリクションだけでは厳しい。単独で登ってみたがちょっと無理と判断し、パートナーの肩を借りることにする。ショルダーで立ち上がり溝の中に入れば後は問題なし。

奥の10m滝は今回の遡行では一番大きな滝になる。高さがあるのでロープを出し、右の草付きから右壁へと移る。

岩角とハーケンを使い3箇所で支点を取る。落ち口にかぶさるチョックストーンの下をトラバースする箇所は高度感も手伝って緊張する場面だった。

 

1:1の支沢を分けるとゴーロの渓相となる。もう滝場はなさそうな雰囲気だったので、山頂まで行く予定を変更してショートカットで飯豊沢へ降りることを提案して同意を得た。ちょうど良い宴会場的スペースがあったので、昼寝を含む1時間半の大休止を取った。

 

支尾根を乗り越して飯豊沢へ下降する。途中で飲料水が切れて暑さでヘロヘロになっていた。沢に降りるや水浴びをしてたっぷり沢水をいただく。

 

飯豊沢は小倉沢と比べると滝は少なくゴーロが多い。

途中10mクラスの滝を3つほど懸垂で降りた。登るのはまず無理そうにも見え、ゴルジュ内の滝は高巻きが大変そうだと感じた。

 

出合が近づくと工事現場に出てしまった。電力会社の導水路の補修だそうだ。作業員がいたので話をして工事用の林道を使わせてもらい赤谷林道へと降りた。

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